木原美芽の「東京ダイニングシーン」 Vol.2

オステリア・ジャンニ

オステリア・ジャンニ

人気イタリア料理研究家の
秘密が垣間見られる小箱店

シンプルな店内

彼とは合コンで出会った。焼肉屋で男子はワイン一本持参縛り。無造作に彼が取り出したそれは抜栓済みで。「飲み残し持ってきた!?」。後輩女子の囁きに小崎陽一さんは「ブショネだったら残念だしね」。2時間前に開けたから飲み頃だと付け加えた。

この人、自然? あざとい? っつーかその支度の良さって、エロ? 「これから仕事なんで」と謎を残して去った彼は一番人気。

ならばと追いかけた先が西麻布『オステリア・ジャンニ』。実は料理人兼ソムリエ兼料理研究家だったんである。店は7坪に11席と極めてコージー。07年に東麻布で開けたイタリア料理教室&プライベートレストランの延長線上の空気感がある。

料理は三軒茶屋『グッチーナ』で田口昭夫さんの元、研鑽を積み、後にシェフとして店を盛り立てた原康之さん。佐賀産ホワイトアスパラや活車海老など新鮮な旬の食材を毎日築地で仕入れ、料理の輪郭を考えるのは小崎さんで、具現化するのは原さんだ。

皿の上で危うさと実直のふたりの二面性がミックスしたら、あら不思議、居心地よくて……また、だまされてる気がするんだよね(笑)

右. 大山鶏ムネ肉のカツレツ¥2,000。淡泊な鶏むね肉を生ハムで巻き、チーズを混ぜたパン粉でコクを 左上.オーナー・小崎陽一さん。イケメン料理研究家枠で時々テレビ出演も 左下.手打ちタリアテッレ、活車海老のトマトクリームソース¥2,000

右.ヴィーニェディ サン ロレンツォ フィエニ2007 ¥9,000他、レアワイン多し 左上.佐賀産ホワイトアスパラのソテー生ハム巻き¥1,800を供する原康之さん 左下.ティラミス¥600

●きはらみめ
LEON、料理王国を経て、食専業のフリーランスライターに。ワイン専門誌『ワイン ホワット!?』にも携わる。趣味は酒と猫。ウォッカの産湯につかり、日本酒で肌を磨く。


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