SPECIAL TALK Vol.75

~あらゆる分野と繋がるワイン産業から日本の問題点を洗い出す~

大阪育ちで大阪弁。根っから心も大阪人

金丸:早速ですが、お生まれは大阪ですよね。

辰巳:正確には石川県生まれなんです。両親とも石川出身で、里帰り出産だったので。でも育ったのは、大阪市の住吉区。中学3年のときに、僕が住んでいた住吉区の西側が分離して、今は住之江区になっている地域です。川を渡れば堺市という立地で、大阪市の一番はずれでした。金丸さんも大阪ですよね。

金丸:うちは両親が鹿児島出身ですが、私自身は枚方市生まれです。大阪市東淀川区の小学校に通い、中学生のとき泉大津市に転校して。

辰巳:結構近いエリアにいたんですね。僕は今でも大阪弁ネイティブですが、金丸さんは大阪弁しゃべらへんのですか?

金丸:いきなり大阪弁(笑)。私はその後、鹿児島に引っ越しましたが、今でも大阪弁の人と話していると、つられて出てきますよ。

辰巳:僕は大阪弁でもかまへんのですけど、やめときましょか(笑)。大阪育ちということもあって、お好み焼きや串カツといった、いわゆるB級グルメが大好きです。

金丸:そうなんですか。辰巳さんくらいになると、毎日豪華なものを食べているのかと。

辰巳:美食ばっかりはよくないですよ。どちらかというと、居酒屋とか屋台みたいなところが落ち着きます。真夜中のバーのカレーライスとかカツサンドとかも最高ですね。

金丸:関西人はそうですよね。

辰巳:ところで金丸さんは結構、お酒を飲みますよね。

金丸:酒に強いというよりは、酒が好きなタイプです。

辰巳:鹿児島だとやはり焼酎でしょうか?

金丸:もちろんです。お酒といえば焼酎。日本酒という概念は、鹿児島にはないですね。今でも「清酒」とか「日本酒」と頼まない限り、焼酎が出てくる店が多いですよ。

辰巳:うちは日本酒でしたね。

金丸:いきなりお酒の話になってしまいましたが、子どもの頃はどのような遊びを?

辰巳:小学校の頃は、野球少年でしたね。当然のように阪神ファンでしたが、金丸さんは?

金丸:私も筋金入りの阪神ファンです(笑)。

辰巳:あの頃は名投手の村山 実さんがいて、さらに江夏 豊さん、田淵幸一さんという逸材が入ってきて、という黄金時代でしたね。中学ではテレビの影響でバレーボールをやって、高校ではカヌー部に入りました。

金丸:カヌーですか。珍しいですね。

辰巳:中学、高校と大阪教育大学の附属に通ったんですけど、高校に大阪府下で唯一というカヌー部があったんです。

金丸:そこでカヌーを選ぶというのが、辰巳さんの好奇心の強さを表していますね。その後もいろいろなスポーツを経験し、大学に入ってから演劇に?

辰巳:いえ、カヌーは1年だけです。2年生のとき、つかこうへいさんの舞台を見て衝撃を受け、すぐに同級生と一緒に劇団を作りました。

金丸:では、そのときから俳優を目指すようになったのですか?

辰巳:いえ、最初から俳優になりたいと思っていたわけではないんですよ。どちらかといえば、芝居そのものが好きで。「役者になろう」と本気で思ったのは、大学生だった25歳のとき、NHKの連続テレビ小説『ロマンス』に出演してからです。主演は榎木孝明さんで、ふたり主役でしたが、僕は二番手。オーディションのために京都から東京へ4回通って、ようやく射止めました。

金丸:辰巳さんも榎木さんも、その作品がテレビでの全国デビューでしたよね。

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