私、やっぱり結婚がしたい Vol.2

デートの帰り道、男がしてきた行為にゾワッ…。高級鮨店のお誘いに釣られた女に、訪れた悲劇

コロナ禍で、先行き不安な社会情勢。それは私たちの結婚観にも確かに影響を与えた。

孤独や不安感から「結婚したい!」という気持ちが増す女たちと、「もっと安定してからじゃないと...」と慎重になりがちな男たち。

明らかにこれまでとは様子が変わった、婚活市場。

商社勤務の美波日奈子・32歳は、そこそこ綺麗でそれなりにモテてきた、普通よりちょっとイイ女。ところがコロナ禍での彼氏との別れをきっかけに、婚活を始めることに…。

令和の東京におけるリアルな婚活事情を、ご覧あれ。

◆これまでのあらすじ

マッチングアプリで出会った佐藤に2度目のデートに誘われる日奈子。断るつもりだったが、予約困難店に誘われ了承してしまう…

▶前回:しぶっていた女が二回目のデートを思わず快諾した、男の誘い文句


「前回行った時に、次は2名でって予約してたんだよ。日奈子ちゃんと来られるなんてラッキーだなぁ〜」

『紀尾井町 三谷』の大きなL字のカウンター席。

私は、マッチングアプリで出会った佐藤と二度目のデートをしている。

正直なところ、佐藤のことが気になっているというわけではない。

もちろん悪い人ではないし、優しいし、稼ぎもそこそこありそうだ。

ただ、男女が親密になっていく過程の色々なことを想像すると、この人とはちょっと無理かも...と考えてしまうのだ。

だから本来なら、二度目のデートは迷いなく断るのが正解だろう。

しかし、1年先まで予約がいっぱいで、その予約自体も取りにくい高級鮨屋となれば、話は別。

ミーハーな自分に呆れるが、この誘いを断れる女子が、東京にどのくらいいるだろう。

「ラッキーなのは私の方ですよ。楽しみすぎて、ランチ抜いてきちゃいましたもん」

私は、男性にお寿司をご馳走になったことなんてないですって顔をして、可愛くはしゃぐ。

佐藤は、そんな私の笑顔に満足げに頷いている。

それでいい。それが、ここでご馳走になることの礼儀だと思うから。

絶品のお任せコースと、ペアリング。私には決して支払えるような金額ではないが、その値段設定にも納得の、贅沢で感動的な時間が流れていく。

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