急募:僕の嫁 Vol.8

皆の前では天使、俺の前では塩対応。彼女が終業後に激変する理由とは?

運命の相手と出会いたい。誰もが思っていることではないだろうか。

では、運命の相手はどこにいるのだろう。

まだ出会っていないだけ、どこかにいるのだ。

そう思い続けてきた曽根進太郎、29歳。恋愛経験はゼロに近い。

彼の人生をかけた、“運命の相手”探しが今、始まる。

◆これまでのあらすじ

うまくいかず、結婚に対して投げやりな気持ちになってきた進太郎。ある日、会社で有名な美女・梅田杏と街中で遭遇するが…?


−あ、梅田さんだ。

オフィス1階のエレベーターホールでぼんやりとエレベーターを待っていた進太郎は、先日遭遇した謎の美女・梅田杏を発見した。

この前のジャージ姿とはうって変わり、シックなワンピースに身を包んだ彼女は、ピンと背筋の伸びた美しい姿勢で立っている。

時折、同僚を見かけるとにこやかに「おはようございます」と挨拶している姿に、進太郎の頭は混乱する。

ラフなジャージ姿だったことはさておき、いかにも無愛想で自分に塩対応してきた杏とは別人のようだ。

−やっぱり、女性っていうのはよく分からない生き物だ…。

杏の様子に、進太郎は自分の婚活が少しだけ怖くなった。

相手をより深く知るためにはどうしたら良いのだろう。どのくらいの時間が必要なのだろう。

これまで誰かと真剣に付き合ったことがない進太郎は、恋愛の初歩的なこともよく分かっていない。

−このまま自分は、母に言われた相手と結婚するしかないのか…。

自分の結婚相手くらい自分で探したいと思っていた。だが、これまでの人生と同じく、母親に決めてもらった方が、敷かれたレールの上を生きる方がいっそ楽なのではないか。

そんな考えが、脳裏をよぎった。

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