都心のデッドスペースが生まれ変わった!新しいシェアバイクサービスとは

オフィスからランチで行きたいお店があっても、電車は億劫だし、徒歩だと遠すぎる…。

そんな交通手段に悩む場面の救世主として、注目が集まっているのが、シェアバイク。

今回は、都心のデッドスペースをうまく活用したサービスをご紹介。オリンピックイヤーの今年、東京のライフスタイルを、新たに切り開いてくれそうだ。

ビルの路面スペースにシェアバイクのスタンドを設置し、その独特な世界観でプロモーションとしても注目を集めているのは、シェアバイクの提供サービス「white_space」。

サービスやクリエイティブを手がけるのは「株式会社ANCR(アンクル)」で、2017年に現役美大生が設立したクリエイティブチーム「ANCR」が法人化して活動を行っている。

2020年中の開始を目指す同サービスには、交通手段の最適化を図って世の中を便利にするという使命の他、余白が少ない東京の隙間スペースを活用して人との交流が生まれる場所を作りたい、という思いも込められている。

プロモーションの舞台となったのは、渋谷区神泉のビル「RELABEL Shinsen」。元々は倉庫として利用されていたが、解体が決まり入居者がいなくなった後は、路面の広いスペースがゴミ置場と化していた。

「ANCR」でオフィスなどの用途で同ビルを運営していたが、新サービスの立ち上げにあたって、スペースを有効利用することに。

複数のパートナーの協力を得て、ゴミで埋まっていたスペースが、シェアバイクのプロモーションを行う舞台として生まれ変わっていった。

ビルの空間が生まれ変わった!「white_space」のプロモーションスペースが出来るまで

空間設計のコンセプトは、“都会のあいまの近未来”。高いビルが立ち並び、日に日に余白のなくなっていく東京という大都市において、その隙間を見つけ、注目の置かれる空間へと変えていく、という意味が込められているそうだ。


元の空間。廃材やゴミであふれていた。


一掃してスペースを創り上げた。


「white_space」のロゴネオン。これまでに多くの空間にネオンを提供し、ネオンアートの普及を目指す「アオイネオン」の作品が導入された。


壁面アートワークは、アーティストチーム「MES」が手がけた。


スタンドにはモニターを設置。先日「ANCR」との業務提携を発表した「NEORT株式会社」のデジタルアート動画をループで流しつつ、地域のローカル情報も発信できる媒体として、開発中。


完成系はこちら。様々な専門家が集まり、一つの空間を生み出していく過程を、「white_space」のサービスを体験することのできる場所へと作り変えていった。

提供するシェアバイクはイギリスロンドンから輸入した「ETT Inderstries」の電動アシストつきバイク。1回あたり2~3時間の充電で、最高100kmまで走る高性能バイクだ。

「ANCR」が目指す今後の展開とは?

代表取締役CEOの福島颯人氏

本サービスの目標は、都市の隙間を縫ってスタンドを拡大させていくことで、東京で生活をする人のライフスタイルを変えること。

「ANCR」の福島氏が目指すのは、いつしか電車やタクシーなどが多くなり、移動手段に“自転車”という選択肢がなくなってきた中で、地域との接点を作り、多くの人のライフスタイルをよりスムーズにしていくモデルとして共感し、今回のプロジェクトを組むことだという。

「株式会社ANCR」メンバー

「white_space」のプロモーションは、設置先のビル「RELABEL Shinsen」にて、2/15(土)まで行っている。

また、同社では、他にも、「MONTBLANC」銀座本店でのイベント演出や、「東京ガーデンテラス紀尾井町」のクリスマス空間演出を手掛けている。

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「株式会社ANCR」HP:https://ancr.tokyo/

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