やっぱり人気!もつ鍋or水炊き、どっちで飲もう? Vol.1

三宿の『鳥とみ』で最高レベルの焼き鳥と水炊きを堪能しよう!

予約の取れないハイエンドなレストランばかりを追うことに疲れたという声もちらほら聞こえ始めた昨今。

その声に反応するかのように、リーズナブルな良店が増えてきた。

価格とクオリティを両立したレストランに通えば日常がより豊かになっていくはずだ!

道路から一段上がり奥に進むというアプローチが、期待を高める。ほの暗いなかに浮かび上がる行灯の存在も、日常から少し特別な場所へ入ることを予感させる


焼き鳥も水炊きも超一流の味わい
『鳥とみ』

焼き鳥と水炊きのどちらも最高レベルの味の店はほぼ皆無。しかし、2018年11月にオープンした三宿の『鳥とみ』は、焼き鳥にうるさい食通も水炊きのスープにこだわる鶏好きをも満足させる稀有な店だ。

とはいえ、本来は水炊き専門店。7,000円の水炊きコースで焼き鳥を少量提供していたところ、それがあまりに美味しく客の要望により串が増えていき6本になったのだとか。

実は店主の土屋宝さんは独立前は焼き鳥の名店『鳥しき』で4年研磨を積み、その後、水炊き専門店を開いた料理人なのだ。


伊達鶏の焼き鳥に日本酒を合わせ調子が出てきたら、いよいよ鍋が登場し、まずは水炊きのスープをお猪口でいただく。

緻密に6時間煮込んだ鶏の出汁は濃厚でありながらも飲んだあとはすっと引き、もう一杯すぐに欲しくなる罪な汁。飲みすぎて〆の雑炊までにスープがなくなってしまう客が多いというのも納得だ。

オーダーして作った水炊き鍋に入るスープともも肉、焼いた手羽先、つくねからなる伊達鶏の水炊きセット。「水炊きのスープは時間がずれるだけですぐ表情が変わってしまう」と土屋さん。常に鶏の個体差に合わせ緻密にスープを仕上げている。つくねはもも、軟骨、長ネギというシンプルな内容ながら深い味わい。もも肉の表面を炙っているのは食感の違いを出すためで、焼き目の香ばしさもいいアクセントとなっている。「水炊きコース」¥7,000


さらにそこにつくね、もも、焼き手羽元が入れば……、日常から天国に連れていかれる!


前菜として出される愛知鴨の自家製ハムはしっとりとした舌触りに、鉄分も感じるコク深い味わい。


6本提供される焼き鳥の部位はその日ごとに変わる。こちらは一例のはつと手羽先。

いずれもぷりっとした歯ごたえがあり、ジューシーで旨味が強い。

土屋宝さんは長野県出身で、そのため店では長野の銘酒も常時置いている。鶏料理歴は15年におよぶ

焼き場を囲みくの字型になったカウンターに10席が並ぶ。角を使えば3~4名で会話することも可能。焼き鳥が始まると香ばしい匂いが漂い食欲が増進してくる

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