「私たち、もう1年もないんだよ!?」夫婦生活に悩む美人妻がたどり着いた、最終手段とは

勇気を出して夫を誘ってみたものの・・・


週刊誌の見出しに動揺してから間もなくの、週末の夜。

「『早めに寝よっかな』と言って寝室へと向かった夫の背中を見つめながら、『別に、いつでもできるんだから』って心の中で繰り返しました。ただ、なんとなくお互いにタイミングが掴めなかっただけ。そう自分に言い聞かせながら、そそくさと夫の後を追いかけました。そしてすでにベッドで寝ている夫に、背中から抱きついてみたんです。あくまでも自然に、そういう雰囲気になるように…」

しかし夫はというと、いったんは里香の方に向き直り、頭を二、三度撫でたものの、すぐに背を向けて寝ようとしたそう。

「その後何度かはめげずにトライしたのですが、そのうちとてつもない虚しさに襲われて、そしてついに堪えきれなくなって、感情を爆発させてしまったんです。言わないほうがいい。言っちゃいけないってわかってはいたんです。だけどあまりにも虚しくて、耐えられなくて…」

里香はばつが悪そうに一度口を閉じた。そして失敗を告白するように、小さな声で言葉を続ける。

「直球ストレートに、言ってしまいました。浩史はどう思ってるの?私たち、もう1年以上してないんだよ!?…って」

興奮気味に問いかけた里香を、夫は「どうしたんだよ、いきなり」と必死に宥めようとしたとのこと。

「『別にそんなの、いつでもできるよ。今日はちょっと体調が優れなくて、それで早く寝ようとしていたところだから』って、言い訳がましくそんなことを言って、『いつでもできるんだから』と繰り返す夫に、それ以上何も言えなくなってしまったんです。『いつでもできる』なんて言いながら、結局その後まだ一度もありません…」

里香は、思い切りため息を吐いた。

「最近、思うんです。私まだ33歳なのに、このまま一生誰にも抱かれないまま終わるの…?って。

そんなの絶対に耐えられない。だって私、それなりに綺麗だと思うし、さっきも言ったけどスタイルだって良いほうなの。目を外にさえ向ければいくらだって需要はある。浩史が向き合ってくれないなら、外で解消するしか道はないですよね?」

夫婦関係がなくなってしまったことを真剣に受け止めず、のらりくらりとかわすことしかしない夫。そんな浩史を半分諦め、この際、婚外恋愛で欲望を満たそうとさえ考えている妻・里香。

一方で夫の浩史は一体、夫婦のレスについて、どのように考えているのだろうか…?


▶NEXT:11月30日 土曜更新予定
30代夫婦の半数が抱えていると言われるレス問題。夫・浩史はどう考えているのか。

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