本当のラグジュアリーとは贅沢に浪費することじゃない!一流ホテルのエコな取り組み4選

地球環境の変動に関心が高まるなか、世界中でスタイリッシュなホテルほどサステナビリティへの意識が高くなっている。

遡れば1990年代に初動はあり、各国で環境保護を表すサインを示すホテルが増えてきた。

快適なステイの裏で、環境への配慮を見直す取り組みが進んでいる。

「マンダリンオリエンタル 東京」のベッド脇には、“ベッドリネン交換不要”を示すカード。葉っぱ型を採用しているのがユニークで関心を高める。些細なことのようで、このアクションが個人の意識が変わるきっかけにもなるだろう


いま、ラグジュアリーホテルも環境への“意識高い系”が急増中!

いま、ラグジュアリーリゾートはサステナブルな取り組みなしでは人を呼びづらい。

なぜなら多くのリゾートは大自然に立地し、自然を尊重し、融合する必要があり、旅好きほどそういうスタイルを求めるからだ。

特に企業のリーダーやセレブリティにはサステナビリティへの意識が高い人が多く、彼らはプラスチックが多いリゾートで心地よさを感じない。

そんな客層が来ると考えれば、都会のラグジュアリーホテルでも同じことが言える。

「帝国ホテル」では2000年初頭から環境委員会を発足。

「TRUNK(HOTEL)」は、資源を再利用した客室アイテムに、シャンプーはポンプ式を採用。ポンプ式は東京のホテルでは珍しいが、海外のデザイン性の高いホテルでは当たり前になっている。

昔はプラスチックのミニボトルに小分けされたバスアメニティが嬉しいものだったが、環境を配慮し、なくてもいいと思い始めたホテルもゲストもいるのだ。

過剰なビュッフェではなくオーダー式を好む傾向にしても然り。

そんなホテルの取り組みを、紹介する。

1.Food Loss Challenge ― 食品廃棄をスマートに減らす工夫がある ―

単に豪華さや写真映えを追うと、表向きにはウケがいいかもしれないが、食品廃棄は多くなるもの。

逆にその一方で、食材を大切にしながら個性ある料理の提供を模索するホテルも増えている。


普通なら捨てられる素材が一流の料理に!
「星のや東京」

料理長の浜田統之氏があえて使用するのは市場に出回らない魚や部位。調理法がなく日の目を見ない魚を確かな技術とアイデアで逸品に仕上げるのだ。

浜田氏は“海の資源の持続可能性”をテーマにしたトークセッションに登壇したこともある。


ビュッフェを余らせない工夫を実施
「東京ステーションホテル」

取りやすさと食材ロス削減のため、朝食ビュッフェは小さなポーションで陳列(数十人分の大皿は廃棄に繋がりやすい)。

なくなり次第盛り付けて並べなおし、それが何度も続くため手間はかかるが余らせないことを最重視。

2.New Sustainable Hostel ― もはや宿自体が地球環境に優しい ―

設立時点でサステナブルをテーマに掲げるホテルも出来始めている。

昨夏オープンの「KIKKA(キッカ)」では、ゲストが宿泊を通し社会貢献に参加できる。


ホステルに泊まることでサステナブルを知る
「KIKKA」

「KIKKA」(千代田区神田1-3-3)はリノベーション建築であり、家具にも古材を採用。

飲食や有料アメニティ利用に応じ、「TABLE FOR TWO」を通じてアフリカとアジアの子供達に給食が届く仕組みも構築している。

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