本当のラグジュアリーとは贅沢に浪費することじゃない!一流ホテルのエコな取り組み4選

3.Plastics Smart ― プラスチックはここまで削減され始めた!―

ホテルに限らず近年話題になのが脱プラスチック。ホテルは包装など、どうしてもプラスチックの利用が多いが、少しずつ変わってきている。特に目立つのがプラスチックのストローの使用減少だ。


自然に還るペットボトルが新基準
「ヒルトン」および「コンラッド」

「ヒルトン」と「コンラッド」では8月から国内12軒の客室で、10年以内に自然に分解される生分解性プラスチックボトルに入った「Earth Group Water」を採用。

この水の販売会社は水の利益を海洋プラスチックごみを撤去する活動費用に当てている。


バスアメニティは自社製品でポンプ式を採用
「TRUNK(HOTEL)」

プラスチックごみを出さないポンプ式バスアメニティが一目置かれているが、さらに中身もハイレベル。

静岡の農場で栽培された国産オーガニックハーブを原料に、最高品質の規準をクリアしたアイテムを展開する。併設のストアでは詰め替え用も購入可能。


木材ストローを世界初導入
「ザ・キャピトルホテル 東急」

館内のレストランにて国内の間伐材を含む国産材を原料に開発された木材ストローを提供。

スライスした木材を巻いたストローの製作・量産は世界初!

4.Recycle ― リサイクルにもホテルの工夫とセンスが表れる!―

毎日多くて数百人単位での宿泊があり、何かと消費が多いホテル。

アメニティにリサイクル品を使うホテルもあれば、ホテルで使用したものを二次利用する策も実践されている。


資源を再利用した客室アイテムがある
「TRUNK(HOTEL)」

老舗革製品ブランドから出る残革によるコースターや使用済みの蛍光灯をリサイクルしたガラスを原料に作ったグラス、サステナビリティに根づいたミニバーのボックスなど、センスが光る自社デザインのアイテムが客室に揃う。

ホテルから出た廃棄物を有機肥料に還元
「パレスホテル東京」

1990年代初頭から環境問題に取り組んでいる「パレスホテル東京」では、1997年にホテル業界で初めて、館内で出る生ゴミを有機肥料に変える循環型リサイクルシステムを実現。その肥料を「エコパレス」は、現在、農家で使用されている。

海外のホテルはここまで意識が高かった!

Six Senses Laamu/Maldives


サステナビリティを徹底し、お洒落度も抜群に高いホテルブランド
「Six Senses」

各国展開するラグジュアリーホテルのなかで、環境保護への意識がずば抜けて高いのは「Six Senses」だろう。

例えばモルディブの「Six Senses Laamu」では客室に海を汚さない成分で作られた日焼け止めを常備。

Six Senses Maxwell/Singapore


シンガポールの「Six Senses Maxwell」は朝食もオーダー式のみ、客室のフルーツはりんご1個と、とことん無駄を出さない姿勢だ。

またどのプロパティでも歯ブラシやスリッパ等のアメニティをビニールで梱包することは一切ない。

それでいて内装や料理のセンスがよく快適なステイを約束するので、意識が高いファンが多いのだ。

これらの取り組みはすべて、ラグジュアリーやホスピタリティの概念の変化でもある。

未来の環境を見据え、必要な分の上質を追求し、ユニークな〝時間〞を提供する。そんなホテルのセンスが良いのは言わずもがな。

利用者もその動きを知る必要があるだろう。

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