オトナの恋愛塾~解説編~ Vol.80

2年交際して、男に「彼女と結婚はしたくない」と思わせてしまった女の行動とは

解説2:感謝の気持ちがなくなって、傲慢になっていっている。


最初のうちは盛り上がっていたから、僕も陽子に夢中で、全く見えていなかった部分があった。

けれども半年も経って少し冷静になり始め、そしてさらに時間が経つにつれて、僕はあることに気がついてしまった。

去年の夏にハワイ旅行を計画していたのだが、僕の休める日程がなかなか確定せず、陽子が苛立っているのが分かった。結局確定したのはかなり直前で、当然の如く航空券は値上がりしている。

「やっぱり航空券の値段、高くなってるなぁ…」

スマホを見ながら、かなり大きなため息をつく陽子。その大袈裟なほどのため息を聞いて、こちらとしては申し訳ない気持ちになる。

「本当だ・・・ごめん、俺の休みがもう少し早めに確定すれば良かったんだけど。悪いから、今回の旅費は俺が出すね」
「いいの??」
「うん、ちょっと高いしね」

本当は、少しくらい陽子にも負担して欲しかった。僕だってただのサラリーマンだし、全額負担はキツイ。

けれども嬉しそうにしている陽子に言えるはずもなく、そして今回はそもそも僕の休み確定が遅かったせいなので、結局全額出すことになった。

だがこの旅行先で、陽子の人間性を少し疑ってしまうようなことがあった。

「俊介、ハワイ楽しいね。一緒に来れて、最高だよ。来年も一緒にどこかへ行こうね♡」

“嬉しい・楽しい・美味しい”は言うものの、彼女は一切お財布を出そうとしない。最初から全部僕に奢られる気満々で、かなり驚いた。

—あれ?前は少しでも払うよ、とか言ってくれていたのに・・・あの謙虚さは、どこへ行った?

彼女に呆れながらも、僕たちは付き合い続けてきた。だがある時、僕が陽子を愛しているとはもう思えなくなるような、決定的な行動があったのだ。


「そういえば、今週土曜の予定まだ空いてる?」

仕事帰りに家の近くで二人で食事をしていたのだが、陽子からの突然のフリに、一瞬焦る。何か聞いていたような気もするが、全く覚えていない。

「あれ、ごめん。何か約束してたっけ?」
「もーひどい!私の友達とご飯食べようって約束してたじゃん」

2年経って“ラブラブ”期間が過ぎて気がついたのだが、陽子は怒りっぽい。

何かにつけてプリプリ怒っている。単刀直入に言うと、怒りの沸点が低くて、ちょっと短気なのだ。

—こんなに不機嫌な子だったっかな・・・

思い出してみると、多分もともとそういう節はあったのだろう。しかし最初は「あばたもえくぼ」で、見えていなかっただけかもしれない。

それだけではない。交際当初から比べると、陽子はかなり変わってしまった。

「とりあえず、俺お会計済ませてくるね。もう平気?」
「うん、もうお腹いっぱいだけど・・・」

奢られるのが当然になって“ご馳走様、ありがとう”の言葉が一切ない。

一体いつから彼女は変わってしまったのだろうか。それとも最初からこういう性格だったのだろうか。

そう思うようになった頃から、彼女に触れたいとか抱きたいという気持ちがどんどん薄れていってしまったのだ。

交際期間が長くなるにつれ、倦怠期も訪れるだろうし、最初の頃のような胸焦がれるほどの愛おしい気持ちなんてなくなるに決まっている。

しかし、その熱が冷めた時に何が残るのか。

一緒にいて落ち着くなどの安心感もあるが、やはり大事なのは相手を思いやり、お互い感謝の気持ちを持って接することなのではないだろうか。

交際している間ならばまだ良いが、結婚となると一生である。

—これで結婚なんてしたら、更に傲慢になっていくのだろうなぁ・・・

10年後の陽子の姿が容易に想像でき、僕はもうこれ以上関係を続けていくことはできないと決断したのだった。


▶NEXT:11月16日 土曜更新予定
半年デートして、旅行にも行ったのに…。一体、何をやらかした?

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