2019.10.19
今さら聞けないワインの基礎知識 Vol.28ファッションブランドにも「セカンドライン」があるように、ワインにも同じようなものがあるのをご存じだろうか。
有名なあのワインにはちょっと手が届かない。しかし、そのエッセンスを引き継いだセカンドラインなら、味もお値段も両方“オイシイ”。
そんな一本をワインジャーナリスト・柳忠之氏に聞いてみた!
Q.名ワインならば、セカンドラベルもきっと素晴らしい名品なはず。覚えておくべき一本を教えて!
柳「おや、そのおニューのバッグは『クロエ』かい?」
――いいえ、これはセカンドラインの『シーバイクロエ』です。さくっとクロエを買うのは、ちょっと気が引けます……。
柳「ふ〜ん、シャトー・マルゴーの「パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー」や、シャトー・リューセックの「R・ド・リューセック」みたいなものか?」
――は? なんですかそれ?
ワインにも、アパレルでいうセカンドラインがある
柳「シャトー・マルゴーは知ってるよね?」
――はい、ボルドー5大シャトーのひとつで、一本10万円はくだらないお宝ワインですね。いつかは柳さんの驕りで飲ませていただきたい、私にとって憧れのワインです。
柳「げほっ、げほっ、むせちゃった。それは東カレの原稿料で、大儲けしたら考えてあげよう。そのシャトー・マルゴーなんだけど、全部で87ヘクタール、東京ドームに換算して20個分の面積のブドウ畑がある。
素晴らしい立地に恵まれた一級シャトーとはいえ、それだけの広さともなれば、日当たりがいまいちとか、水はけに恵まれないとか、ほかよりちょっと劣る場所もあるわけだね。それから、植え替えたばかりの若木の区画とかもあったりして。」
――あっ、若木は古木ほど凝縮したブドウにならないんでしたね。
柳「そのとおり。だから、シャトー・マルゴーを名乗るに不十分と判断されたワインは、たとえシャトー内で収穫されたブドウで造られたものでも分けて瓶詰めし、別のラベルを貼ってリリースするんだ。
それがセカンドラベルと呼ばれるワインで、シャトー・マルゴーの場合はパヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーと名がついている。」
――なるほど。お値段はいかほどで?
柳「年にもよるけど、だいたいシャトー・マルゴーの4分の1かな。」
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