2019.09.29
贅の限りを尽くしたインテリアに極上のベッド、うっとりするほどなめらかな肌触りのシーツ……。
洗練を極めた東京のラグジュアリーホテルは、上質を知る大人の男と女が日常から逃避行し、愛を深めるのに相応しい舞台。
高層階のスイートルームに美女と逢瀬を重ねているのは……東野幸治!?
東野幸治さん、東カレ的デートはいかがでしたか?
「僕が雑誌好きなので、マネージャーが楽屋に何冊か置いといてくれるんです。その中に『東京カレンダー』があって、ええ店あるかなあと軽い気持ちで手に取ると、なんか様子がおかしい。
だってそうでしょ。食のことがあんまり載ってなくて、キラキラした男女のデート写真ばかりなんだから。こんなのあるか〜い!って叫びたくなりますわ(笑)。
でも、その写真に丁寧にキャッチコピーが付いていて、虚構なのか現実なのかわからなくなるのがまた面白い。完全にハマりました」
そんな東野さんに、東カレの世界をご自身の肌で感じてもらおうと、今回は「シャングリ・ラ ホテル 東京」のスイートルームで女性と愛を深める男を演じてもらった。
そう、今年3月号の田中みな実さんによるカバーストーリーの再現だ。
「相手のモデルさんに上手くリードしていただいたおかげで、僕も一人前の男になれました(笑)」
「それはさておき、東京で幸せな体験をしようとすると大変ですね。
いつだったかヨメと食事に出掛けたら、僕の普段着があまりにダサく、なおかつ僕だとわからなかったのか、お店の方に『お一人、1万8,000円しますけど、大丈夫ですか?』って心配されて。
そのとき思ったんです。東京で高級な場所に行く時は、ちゃんと〝ええかっこ〞せなあかんなって」
たしかに、東京人に比べて大阪人は格好つけるのが苦手かもしれない。そんな東野さんも、東京に進出してからは見栄を張る時期があったとか。
「40代前半ぐらいまではいい車に乗りたい、いい時計したいって鼻息荒かった気がします。そういう時期は絶対に必要ですよ。
東京カレンダーを読んでいると、〈超一流の高級和食で感じる優越〉みたいなタイトルあるでしょ。あれ、的を得ています。他人より恵まれていたいという欲望が人を大きくすることもありますから。
吉本の後輩芸人らは、車なんてシェアすればええて思うみたいやけど、僕は言いたいですね。今こそ超肉食でがっつきなさいって」