毎回乗ってくる“車と男”が違う人妻。彼女が選択した、幸せの形とは

「夫は支店がある地方に、それぞれ彼女がいるんですよ。私のお尻に敷かれっぱなしなのが、ストレスになったのかも」

元々、顔もスタイルも良い方だという彼女のご主人。しかも誰にでも優しく、怒る事も殆どない。経済的余裕もあり寄ってくる女性も多い上に、はっきりと断れない優柔不断な面を持つという。

「浮気はやっぱり嫌ですけど、普段は子供と遊んでくれるし世話もしてくれます。子供の眼から見る分には良い父親ですよ」

浮気は嫌だという割には、全く困ったようには見えない。

「まあ、私にも車を通して新しい出会いがたくさんあるし、退屈はしないです。加えて収入も時間もたっぷりあります。好きな車を好きに買って遊べるし。そう思うと十分幸せです」

たまには夫婦喧嘩もするらしいが、彼女が一方的にまくし立てご主人がしゅんと小さくなり「由希ちゃん、ごめんね…」と謝られ、すぐに仲が戻るという。

「私には勝てないって分かっているんでしょうね。確かにレースをしていた頃から、私に一度も勝てたことはないですしね」

あっけあらかんと笑う彼女。

「離婚?ええ、彼がしたいというならいつでもOKです。私よりもSな女がいるなら私も会ってみたいわ。話が合いそう!」

そんな彼女は車のライセンスだけでなく、船舶免許も自分の船も持っているという。陸と海のライセンスは持っているので、次は空を狙っているとの事。地方の空港だと安価に、しかもスピーディにヘリの免許が取れるという。

「ヘリ免許を見せて“女遊びも度を越したら、空から追跡してやるわ”と旦那に言ってやるんです。想像しただけで面白そうでしょう?」

まあ、実際に空から追い掛けたりはしないけど…こうなったら陸海空を制覇するの!と楽しそうな彼女。

彼女の瞳は輝いている。ご主人の浮気話を、こんなに楽しそうに語る女性は初めてだ。

乗っている車と男がいつも異なるという人気者の彼女は、夫だけでなく陸海空の制覇をも狙う、強く豪快な女性だった。


▶Next:9月24日 火曜更新予定
「幸か不幸か?」。億のお金を突然手にした夫婦の結末

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