キラキラ女子憧れの、“パーソナルスタイリスト”が語る、「月収数万円」の裏事情とは

きっかけは、一着のワンピースとの出会い


理子さんは、大学まで札幌で過ごし、就職と共に東京に出てきた。コンサル時代に仕事で出会ったご主人と27歳の時に結婚。

もともとファッションが好きで、学生時代からコスメやファッションをネタにブログを書いていた。読みやすい文章と独自の視点が好評で、人気ブロガーでもあった。

「ウィンドウショッピングをすることが趣味だったんですけど、代官山のとあるセレクトショップのショーウィンドウにあった一着の服に一目ぼれしたんです。今まで見たことがないワンピースでした。インポート特有の柄と色の組み合わせで、生地もデザインも気に入って。女性ならわかると思うんですけど、服が私を呼んでいるという感覚でした」

当時を思い出して興奮気味に語る理子さん。

「値段は8万ほどで、当時のお給料からしたら本来だったら即断できる額じゃなかったんですが、強烈に惹かれてその時は、即断んで購入しました。しかも偶然、その服のデザイナーさんがショップにいたんです。それでデザイナーさんと服について、思いっきり話し込みました。そんな素敵なエピソード付きで購入したワンピースが、私の運命を変えてくれました」

背伸びして手に入れたワンピースを着ると、女性としてワンランク上に上がった気がしたとのこと。

そして、こういう服をぽんぽん買うことができるくらいに、お金を稼ぎたい。ファッションに関わる仕事がしたいと考え始めるきっかけになったという。

それ以来、そのショップを頻繁に訪れるようになり、スタッフやデザイナーさんたちと徐々に仲良くなっていく。

「ブログを書くために、メイクやファッションの勉強は独学でしていましたが、ファッション関係の人と仲良くなってさらに詳しくなってくると、ブログに書くだけじゃなくて、仕事としてやってみたい気持ちが強くなってきました」

そんな時に知ったのが、「パーソナルスタイリスト」という職業だった。

資格産業の裏事情


折しも副業や主婦の独立ブームが到来していた時期で、元手が少なくても簡単に独立できるというパーソナルスタイリストは、人気職業の一つとして注目を集めていた。

「ファッションに興味ありましたし、結婚したタイミングもあって手軽に独立できるパーソナルスタイリストは、魅力ある職業だなって思いました。パーソナルスタイリストになるためには、必ずしも資格が必要っていうわけではないんですけど、独立するためには何らかの肩書きがあった方が良い思って、カラー系資格や体型診断の資格をすることにしました」

コンサルの仕事を続けながら、資格取得のためにスクールに通うことになった。ところが、“資格産業の裏事情”をそこでみたという。

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