「彼って、ダサい…」思わず失笑。女が一気に幻滅してしまう、告白後の男の態度とは

「3ヶ月ほど前の話なんですが…」

渋い表情を浮かべたまま、麻由は自身の体験を語り始めた。

アパレルPRをしている彼女は、仕事柄、モデルやタレントの女性と交流することも多い。

彼女の担当するブランドがちょうどアラサー向けであることから、同年代のモデルやタレントと絡むことが多く、そうすると自然と意気投合して仲良くなったりもするとのこと。

仕事の関係性を超えプライベートでも遊ぶようになるうち、麻由の交友関係は普通のOLよりちょっとばかり派手になっていったらしい。

「モデルのお友達に誘われて食事に行くと、名の知れた俳優さんがいたりとか。私の理想がどんどん高くなっていってしまったのは、間違いなく彼女たちのせいです(笑)。とはいえ私も32歳。そろそろいい歳だってことも、現実を見るべきだってこともわかってます。だから“彼”の誘いも、断らずに受けたわけですが…」

彼は、某テレビ局のディレクターで、百瀬毅というらしい。

現在40歳で、数年前に子なし離婚をしたというバツイチ。百瀬とも、グラビアタレントをしている友人を通じて知り合ったのだという。

「それなりに地位のある方らしく、交友関係も華やか。良いお店も数多く知っていて、彼とのデートは非常に楽しいんです。最初からかなり強引に口説かれましたが…それも、悪い気はしませんでした」

麻由も慣れたものなので、彼の強引なアプローチも、最初は上手にかわしていたという。

「しかし何度かデートを繰り返すようになると、笑ってごまかすのにも限界が出てきて。『本気で好きになった』『俺と付き合ってよ』って答えを求められるようになったんです」

麻由としても、もうこれ以上引っ張るのはしんどい、きちんと返事をするべきかもしれない、と考えるようになったとのこと。

「彼はバツイチですが、子どもはいないし、再婚願望もある。バツイチをどう見るかですが…40歳ですし、ずっと独身を貫いている男性よりはまとも説もありますよね。そんなわけで、私の方もけっこう真剣に考えてみたわけです。確かに、条件自体は、悪くない。

しかし私は、最初から彼の自信満々で横柄な態度が気になっていて、何度デートを繰り返しても、その点に対する苦手意識がどうしても消えませんでした。

いろいろ考えた末、結局…やっぱ違うなって。それで自分から百瀬さんに連絡し、ちゃんと話がしたいから会いましょうと伝えたんです」

いきなり豹変した男

仕事が立て込んでいたらしく、待ち合わせをした六本木で百瀬と会えたのは、22時を過ぎてからだったとのこと。

「『頼めば食事も出してくれるから』と、彼が贔屓にしている西麻布のバーへと移動し、カウンターに並んで座りました。なんとなく気配を察したのでしょうか。この日は最初に会った時から、彼の様子がどことなく変だなと思ってはいました」

彼のご機嫌を伺うように、しばらくは世間話をしていた麻由。しかし「話がしたい」と伝えている以上、きちんと返事を伝えなければと思い、意を決して、何度も考えた断りのセリフを口にしたそう。

「『ごめんなさい…。あの、やっぱり私、百瀬さんとはこのままの関係の方が良いと思うんです』って、彼のプライドをできる限り傷つけないように、精一杯の配慮をして言葉を選んだつもりでした。高飛車にならないように、言い方にも十分に気を使いました」

しかし彼は、麻由の言葉を聞くや否や、急に態度を豹変させたというのだ。

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