28歳キー局アナが語る、“女子アナやモデル”狙いの男に共通する、ある特徴とは

ちなみに今回彩花を誘ってきた相手というのは、33歳の若手起業家・早川誠という男性で、1年ほど前に彼がリリースしたヘルスケア系のアプリが、美意識高めの男女の間で大ヒットし、にわかにメディアへの露出も増え、業界で一躍有名になった人だとのこと。

さらに最近は不動産投資の才覚を表し、都内の中古物件をセンス良くリノベーションして売却するというビジネスでも財を成しているという。

「早川さんと食事に行くのは2回目。若くして成功したやり手の起業家なので、彼の話は勉強になるんです。ただ、もう次誘われてもお断りしようと思っています」

あっさりと断言した彩花には、実は現在付き合って2年になる彼氏がいるとのこと。

「大学時代の同級生です。仕事は外資系コンサルティングファーム。意外ですか…?私、やっぱり自分に自信のない人は無理だって痛感したんです。人に自慢できるようなトロフィーワイフを求めたり、虚栄を張ろうとするのは自信のなさの表れでしょう?」

彩花がそんな風に語るのは、もちろん早川との一件があったからだとのこと。

『鮨 在』の席で、彩花は早川の言動に辟易してしまったのだという。

「二人並んでカウンターに座り、まずはつまみからスタートしてまもなくのことです。早川さんがおもむろにスマホを取り出して…写真撮影を始めたんです。さらにはスマホのメモ帳に、出てきたネタの順番なんかもメモったりして」

もちろん事前に大将に確認をとり、シャッター音のしないアプリを使ってではある。

「SNSに載せるつもりなのかな?と不思議に思いながらも、気にしないフリをしていました。そしたらしばらく経ってから、彼が弁解するような口調でこう言ったんです。『すべて写真とメモに残して、後から復習するんです』って」

つまり彼はSNSに載せるために写真を撮っていたのではなく、どんなネタがどんな状態で出てきたかを記録しておき、自らのグルメ偏差値を上げるために撮っていたのだった。

「まあ、よく言えば真面目な人なんでしょうね。でも私はそんな彼の姿に若干引いてしまいました。なんていうか…必死で“いい男”になろうとしている感が、苦手だなって思ってしまったんです」

彼は何も悪いことはしていない。ただ彩花の目には魅力的に映らなかったというだけだ。

「私が付き合っている外コンの彼は、別に鮨屋にも鮨ネタにも詳しくないです。でも別に“知らない”ことを恥じたりしないし、逆に“知っている”ことを鼻にかけもしないですね。私にとっては、そういう自然体な態度の方がよっぽど素敵に見えます。

学生時代からカースト上位にいた人とそうでない人って、大人になってもなんとなくわかってしまうものですよね。男でも女でも、昔からモテてきた人は自分に自信がある。つまり、そのままでも自分に十分魅力があることを知っている。そういう人は隣に立つ異性に肩書きを求めたり、見栄を張ったりしない。そんな必要ないからです」

彼女は、静かに言葉を切り鋭く核心をついた発言をした。

「…でも早川さんはおそらく、ずっとモテない人生を歩んできたのだと思う。バカにされたくない、すごいと思われたい。その執念で、きっとここまできたんですよ」

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