7コ下の恋人 Vol.4

「自分の年齢、考えたら?」若さを武器にする20代女から、鼻で笑われた34歳独身女

「晴人ー!わー、本当に来たんだ。久しぶりー。今まで声かけても全然来ないから、晴人死亡説まで出てたんだよ?」

「勝手に殺すなよ。ちょっと忙しかったんだよ」

晴人と同じ年頃のその女性が、先ほど川本の言っていた“濱野”のようだ。すっかり男性だと勘違いしていた私は、仲の良さそうな二人に、勝手にドキッとする。

細身のジーンズにシンプルなノースリーブという服装は、彼女のスタイルの良さを最大限に引き出している。また、切れ長の大きな目を持つ整った顔立ちは、男女問わず人気がありそうだ。

少し晴人と話していた彼女は、横に居た私に気がついた。

「初めまして?ですよね。濱野舞です。えっと、晴人の知り合い…?」

「あ、初めまして。山口泉です。今日は晴人くんに声をかけてもらって…」

彼女は、一瞬晴人と私を交互に見比べる。そして、驚いた顔で「え?もしかして彼女さん?」と聞いてきた。

「いえ…友人です…」

少し決まり悪く答えると、周りも勘ぐっていたのか「え、そうなんですか?てっきり…」などの声が上がる。

だが、すでに酔っていたその中の一人が「いやいや、そんな事言って本当は…?」と晴人に絡んだ。すると彼も私に合わせたのか、「いや、単なる友達」と妙に冷たく言い放つ。

ー単なる…。そんな言い方しなくても…

そもそも私が自分で「晴人とは友達だ」と言ったくせに、何だか冷たい晴人の態度が気になって、ちょっとだけ悲しくなった。

しかも追い打ちをかけるように、今度は濱野舞が、微かに鼻で笑いながらこう言ったのだ。


「そりゃ、そうでしょ」

彼女の言葉に、その意図が読めず色々と勘ぐってしまう。晴人と私が不釣り合いだからか、それとも私が年上だからか…?

だが、すぐに次の話題に移ったため、それ以上その事は気にしなかった。

それから少しずつ、皆がそれぞれ小さなまとまりになって会話をし始......


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