ロマンスが恋しくて Vol.8

ひと夏の恋が、本気の関係に…?旅先で知り合った男と、“最後の夜”を過ごした女

いつの頃からか、「婚活してるの?」とすら聞かれなくなった。

幸せになりたいと願う気持ちは、何歳になっても変わらないのにー。

35歳を過ぎてから「独身」がコンプレックスとなっていく女。婚活歴15年の山崎真理子も、まさにそういう女だった。

顔は悪くない、性格は難なし、仕事は順調。結婚願望は今もある。

―40歳になったって、恋愛も結婚も仕事も、諦めたくない。

これは、年齢を重ねるにつれて“幸せになること”を諦めかけていた女が奮起し、幸せ探しを再スタートする物語である。

大手飲料メーカーでPRの仕事をする真理子は、後輩の心ない一言で撃沈し、それをバネに幸せを必ず掴むという決意をした。気がつけば、年下の上司・黒田に少しずつ惹かれ始める

夏休みを利用してニューヨークに一人旅にきた真理子は、現地で出会った宏人に突然キスをされてしまう。


朝8時のセントラルパーク。

ニューヨークに来てからは、ここで一日の始まりを迎え、散歩することが、真理子の日課になっていた。

そして、東京は21時。日本にいる黒田にLINEすることも、気付けば日課になっている。

『お疲れ様です!昨日は、黒田さんお勧めのイタリアンに行ってきました。カラスミのパスタ絶品でした。ありがとうございます』

『よかった!今日はどこに行く予定?』

こんな風に連絡し合っていると、毎日仕事で顔を合わせていた時よりは、距離が近くなったような気がしてくる。

でも、彼女がいるかさえ知らないし、何より過去に結婚を考えていたというLAの元カノのことも気になる。結局、黒田のことは、まだ何も知らないままなのだ。

ニューヨーク6日目、旅も後半に差し掛かり、今日はニューヨークでやってみたかったことにチャレンジをする日と決めていた。

それは、「バレエのレッスンを受ける」というもの。

旅立つ前から気になっていたから、その昔日本で体験レッスンをした時に用意したバレエシューズとレオタードは、念のため持ってきている。

でも、「ニューヨークでバレエ体験なんて、未経験の私には図々しすぎるのでは」という考えが何度も頭をよぎって、二の足を踏んでいた。

ところが、街の空気がそうさせたのか、ニューヨークで旅を続けているうちに“未経験だからこそチャレンジしたい”という気持ちの方が上回る。そして昨夜、ネットで調べて良さそうなところを見つけ、思い切ってレッスンを申し込んだのだ。

初心者でもOKの「ビギナークラス」に申し込んだが、このあと真理子は早くも後悔することになるのだった。

【ロマンスが恋しくて】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo