美女失脚 Vol.13

「この関係って、一体何なの…?」男と朝を迎えてしまった女が、翌日目の当たりにした光景とは

「女の価値は、顔でしょ?」

恵まれたルックスで、男もお金も思い通り、モテまくりの人生を送ってきた優里・29歳。

玉の輿なんて楽勝。あとは、私が本気になるだけ。

そう思っていた。

だが、30歳を前に、モテ女の人生は徐々に予想外の方向に向かっていく…。

男性からの誘いがゼロ。慌てた優里は、武藤とのデートに臨んだものの、彼の話がつまらなすぎて飲みすぎてしまった。その後、どうなったのか…?


−バレませんように…。

オフィスに到着した優里は、すぐさまロッカールームへと向かった。

予備で置いてある白のジャケットを羽織る。この暑い中、ジャケットなんか着たくないが、昨日と同じ洋服ということがバレないようにするためだ。

冷房が苦手で…などと、それっぽい理由を言っておけば大丈夫だろう。

今朝は、いわゆる朝帰り。武藤の部屋からオフィスへ直行したため、着替える時間がなかったのだ。

化粧も普段より薄いが、幸い来客の予定もないから問題ないはずだ。こういう時、化粧でごまかさなくても美しい顔の自分はラッキーだと思う。

「おはようございます」

事務局室に入ると、丸山とバッチリ目が合った。彼女は目を大きく見開き、ニヤリと微笑んだ。何かに気づいたらしい。

−もしかして…バレた!?

首筋にじんわりと汗が伝う。ジャケットを着ているせいで、いやに暑い。

尋問されないように、素知らぬふりをして世間話にもっていく。

「今日も暑いですね。ほんと、嫌になっちゃいます」

すると、丸山がピクッと反応した。

「ジャケット脱いだら?」

どうやら墓穴を掘ったらしい。丸山は確信したようにニヤニヤしているではないか。

優里は、後から事情を聞かれるのだろうと、腹を決める。

そして、ついさきほどまで一緒だった武藤との出来事を思い返した。

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