7コ下の恋人 Vol.3

「34の独身女が、一番引っかかってはいけない男でしょ…」。女友達の忠告で突きつけられた現実とは

30を過ぎた女たちは、“年下の男”に対して幻想を抱く。

かわいくて、甘え上手で、癒し系。年下の恋人ができたら、きっと、とびきり楽しい毎日が待っている。

…だけど、もしもそれが「結婚」となったら?

―年齢差があればあるほど、頼りない。
―将来浮気されてしまいそう。
―もしかして、お金目当て?

そんな疑念がつきまとうのだ。

ベンチャーキャピタル勤務の山口泉は、7年付き合った恋人の智也に浮気されてどん底に落ちる。

そんな時に出会った7つ下の西村晴人から、いきなり告白された泉は、友達から始める事に。

その夜、智也と一度きちんと話し合うことを決意するのだった。


「泉、本当にごめん…」

梅雨も明け、太陽がジリジリと照りつける日曜日の午後。私は六本木にある智也の部屋で話し合いをしていた。

何度も来ていたはずの彼の部屋が、見た目は同じなのに全く違うように見える。

黒とシルバーを基調としたシンプルなインテリア。その中に、私の知らない薄いピンクのカップやタオルが、周りに馴染めず鎮座している。

「今日は、全部正直に話して。一体、いつから…?智也は、どうしたいの?」

この答えを聞くのがずっと怖くて、私は彼と向き合えずにいた。けれどやっと、覚悟を決めたのだ。

「…1年くらい前から…。だけど泉との結婚を決めて、一度彼女とは別れたんだ。けれどまた、そういう関係になってしまって…」

「…1年も前から…」

私はそんなこと、全く気がついていなかった。連絡が取れない時も、仕事が忙しいのだろうとしか考えていなかったのだ。

「それで…、どうしたいの?」

智也はしばらく下を向いて、拳を握りしめて黙り込む。これ以上私を傷つけない言葉を必死に探しているのだろう。そして彼も覚悟を決めたように、ゆっくりと口を開いた。

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