容姿も経歴も平均以上の33歳女性が、結婚相談所に130万かけても結婚できない理由

女の金銭感覚は、時として大胆になる。

この連載で紹介するのは、“ある物”にお金をつかったことで人生が変わった女たちの物語。

欲しい物にお金をつぎ込み、夢を見事に叶えた女や、それがキッカケで人生が好転した女もいれば、転落した女もいる。

これまで、子供の塾代に500万円支払う女性ドクター争奪戦に敗れた女性が登場した。

さて、今回登場するのは?


Vol.3 結婚相談所に約130万支払った女性


名前:渡辺美玲さん(仮名)
職業:大手保険会社 総合職
年齢:33歳


―結婚につながる出会いのために、“130万”。

あなたは、この金額を高いと感じるだろうか?

人によって答えは異なるだろうが、今回話を聞いた美玲さんは、整然とした様子でこう答えた。

「130万っていったら驚かれますけど…。でも一生涯をともにする相手と出会えると思ったら、私はそこまで高いとは思いません。それに初期費用が高い方が、途中で辞めませんしね(笑)」

そう言って笑う美玲さんは、現在33歳。大手保険会社の総合職として働いている。

整った顔立ちで、落ち着いたバリキャリ女子という印象。白いアンサンブルニットに淡いラベンダー色のフレアのスカートという服装は、彼女の持つシャープな雰囲気に若干合わないようにも感じるが、一般的に美人な部類で経歴も申し分ない。

平均初婚年齢が30歳と言われる東京で、そこまで結婚に焦る必要もないスペックに見えるが、本人はそうは思っていないようだ。

「いまは2か所の結婚相談所に登録していて、大体平均して月に4~5人の人には会っています。1人に会うだけで、1万円から1.5万円くらいかかるんですよ。気づいたら、入会金なども含めて100万円を超える出費になっていました」

1年で130万、ということは、月に換算すると10万は軽く超える。最近ではデーティングアプリなどの効率的な出会い方があるにも関わらず、美玲さんはなぜ結婚相談所を選んだのだろうか。

「私は今すぐ…いや明日にでも結婚したいんです!だから、最初から絶対結婚願望がある人としか会いたくなくて。…‥結婚願望がない男には、もうこりごりなんです」

そう言って、彼女は大きく顔をしかめた。

彼女が結婚相談所に130万円もかけるようになったのは、2年ほど前の大失恋がキッカケだったという。

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