【焼肉雑学】叙々苑、スタミナ苑からうしごろまで!戦後70年の東京焼肉史を大公開!

2005年~
希少部位のムーブメントが到来

・2005年…『焼肉チャンピオン』がオープンし、希少部位が脚光をあびる
・2006年…『焼肉ジャンボ白金店』オープン
・2007年…『よろにく』オープン。コースで提供するスタイルが増加

『よろにく』は「シルクロース®」など革命的なメニューを考案


黒毛和牛A5がもてはやされ、焼肉界でブランド牛が定着。上質な肉と、味付けは塩が好まれるようになる。また、一頭買いの『コソット』や立ち食い焼肉の『六花界』はともに2009年オープン。

〈この間の主な出来事〉
「愛・地球博」が開幕/ディープインパクトが三冠制覇

2010年~
赤身ブーム・高級焼肉店が増えはじめる

・2010年…六本木『格之進R』オープン。熟成肉を塊で焼く
・2011年…阿佐ヶ谷『SATOブリアン』オープン。塊で焼く焼肉と赤身が話題
・2011年…『うしごろ 西麻布本店』オープン。高級化、デート需要を満たす
・2012年…『肉山』オープン。赤身ブームを促進させた

赤身ブームが到来。予約困難店も増え、赤身人気は焼肉以外のジャンルにも派生。2012年には、牛レバーの生食が禁止に。2013年にはアメリカ牛肉輸入規制緩和解禁。『ウルフギャング・ステーキハウス』など黒船系ステーキも話題に。

〈この間の主な出来事〉
「はやぶさ」が地球に帰還/AKB旋風巻き起こる/東京スカイツリー開業

2014年~
焼肉の高級路線が加速。予約困難店が増える

・2014年…『炭火焼肉 なかはら』が移転オープン。予約困難店のプレミアム化が加速
・2015年…『肉匠堀越』オープン。東京では珍しい焼肉割烹スタイルが話題に
・2017年…『USHIGORO S.』オープン。完全個室、コースのみ、スタッフが焼くなど従来の焼肉店のイメージを払拭

西麻布の『うしごろ』本店の地下にオープンした『USHIGORO S.』は最高の雰囲気


コースでうん万という予約困難店が増え、食通たちは希少牛を求めるように。最高の肉を最高の焼きで、というスタイルが成熟期を迎える一方、『焼肉おおにし』のひとり焼肉や『大貫』など、タレ回帰の流れも。

〈この間の主な出来事〉
STAP細胞騒動/「笑っていいとも!」放送終了/「アナ雪」大ヒット

2018年~
再び、タレ焼肉に光が当たる


・2018年…高田馬場『たれ山』オープン 味噌ダレに特化

渾身のタレは、厳選した味噌や数種類の唐辛子etc.門外不出の材料によるハーモニーから生まれる


・2018年…『たれ焼肉のんき神楽坂本店』オープン
・2019年…部位ごとにタレのブレンドを変え、その肉に合った味付けをする『誇味山』オープン

以前は低価格で、それなりの肉をカバーするためのタレだったが、現在は一歩進み、部位によって味つけを変えるなど素材の持ち味を生かす形に進化を遂げ、いまに至る。

〈この間の主な出来事〉
平昌オリンピック開催/「そだねー」が流行語に

70年の歴史を経て、今では東京の食を語る上で欠かせない存在になった焼肉。

読んで字のごとく、肉を焼いて食すというシンプルな料理。

だからこそ「よりおいしいお肉を食べたい」という人々の情熱、創意工夫が、今日の多様な広がりを生んだのだ。

次は、どんなブームが来るのか。実に楽しみな存在である。

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※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

この記事へのコメント

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田舎者
この様な雑学な記事ももっと載せてほしいです。勉強になります。😊
2019/07/28 08:403返信2件
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