港区モード Vol.9

東京男の品格:“強欲な女”を懐柔した男の魅力とは?女心を掴み続ける秘訣

港区には、モードな男たちが多数出没する。

スタイリッシュで、品があり、上質なファッションを纏う『港区モード』な男たち。彼らが街を歩けば、そこにドラマが生まれる。

この連載では、『港区モード』な男を目撃した人々に起こる、小さなドラマを紹介しよう。

これまで、「最後の男」「One day」で港区に住む様々な人の物語を紹介した。

今週からは、4人の女性が思う「東京男の品格」にまつわる物語を紹介しよう。


大人の男が、ふとした瞬間に見せる子供のような仕草が好きだ。

眉間にしわを寄せて難しい顔をしていたのに、何かを見た瞬間に見せる突然の笑顔。

「疲れた」と言って、私の肩に寄りかかってきた時の眠たそうな顔。

いつもとは違う、甘ったるい声。

男たちが垣間見せるそういう姿に私はとても弱くて、たまらない愛おしさを覚える。

今日、食事の約束をしている男も、そんな私の弱いところをくすぐってくるような男だ。

ただ、そうは言っても、この男と私は恋人同士でもなんでもない。

二人で食事に行くことなんて滅多にないし、連絡だってそう頻繁には取らない。彼には特別な存在の女性がいるようだし、私がどんなに頑張っても、彼の特別な存在になれるとは思っていない。

だが不思議と、私が困っていたり悩んでいたりすると見計らったように連絡をくれる彼に、私はいつもほんの少しだけ甘えさせてもらっているのだ。

最近の私は、自分の“強欲な部分”に嫌というほどの嫌悪感を覚え、落ち込んでいた。

だから久しぶりに彼から食事に誘われた時、藁にもすがる思いで返事をしたのだった。

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