既婚男の勘違いとは?食事会で男が“イケる”と思ってしまった女の言動

「もちろん、社交辞令。というよりむしろ、仕方なく答えてあげただけなんですけど、言葉通りに受け取ったみたいで。お食事会を解散したその日の深夜、翌朝のアラームをセットしようとしてスマホを手に取ると、佐竹さんからLINEが来てたんです」

“今日はすごく楽しかった。美咲ちゃんみたいに美人で頭のいい子、俺好みなんだよ。今度は二人で食事行かない?”

「その文面を見た瞬間、あまりにもイライラして眠気が吹っ飛びました。何を好き好んで既婚者と二人でデートしなきゃいけないんですか。しかも私はただ友達の手前愛想よくしただけなのに、謎に自信満々で上から目線なのが本当に嫌で。当然、断ることにしました」

“すみません、隼人から聞いたのですが、佐竹さんってご結婚されてるんですよね。奥様のいる方と二人で会うのはちょっと…なので、ごめんなさい”

「失礼にならぬよう、でもはっきりと拒絶したつもりだったんです。ここまで言えば引いてくれるだろう、そう思って。もうこのままスルーしてくれればいい、そんな風に願っていたんですが。でも、1分と空けず、メッセージが返ってきたんです。しかもその内容は、想像以上で」

“そっか、知ってたんだね。別に騙すつもりはなかったんだけど。でもさ…もし俺が独身だったら、可能性あった?”

「絶句ですよ絶句。もし独身だったらとか、そんな“もしも”に意味あります?当然、LINEは既読スルーしましたけど」

ワイングラスを片手に、淡々と語る美咲。光を失ったその目は、もはや憐れんでいるように見えた。

そう、若くて美しい女は、既婚の年上男に興味など1ミリもないのである。

たとえ“イケそう”な態度をとったとしても、それには必ず理由がある。既婚男性の皆さんには、ぜひそのことを忘れずにいてもらいたい。


▶NEXT:7月23日 火曜更新予定
「迎えに行くから、そこで待ってて」ありがた迷惑な車自慢男

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