人生の定点観測~東京女の就活事情~ Vol.2

「23歳・美女・外資CA」婚活市場価値“最高峰”を自負する強気な女が落ちた、運命の恋

男女平等社会と言われて久しいこのご時世に、大学時代の最終章ともいえるのは4年時の「就職活動」。

この時の選択は、その後の人生を大きく変えるGATE(入口)だ。

これは、若さと美貌、また裕福な実家というバックグラウンドを兼ね備えた女子大生たちの、22歳(就職内定時)・23歳(社会人1年目)・27歳(社会人5年目)時点の人生を描いたものである。

果たして22歳時の選択は、その後の人生にどう影響をもたらすのだろうかー?

前回は、「就活は婚活」と言い切り、出会いが多い職業を判断軸に就活を行った英理佳を紹介した。

今回は、社会人1年目になった、英里佳の23歳の様子を見てみよう。


「英理佳、体に気を付けてね。」

涙もろい沙耶がそう言いながら、泣きそうになっている。

「沙耶…ありがとう。3カ月訓練があるけれど、飛び始めたら、羽田便をリクエストして日本に帰ってくるから。遊びに来てね!」

連日30度超えを記録していた、あの夏の日。その気温をさらに超える中東・ドバイへの片道分のeチケットと、スーツケース2つ分の大荷物を持って、英理佳は羽田空港にいた。

家族と、友人の葵と沙耶も駆けつけ、別れを惜しんでくれた。

―これから、どんな暮らしが始まるのかしら…?

家族と友人に別れを告げながら、機内に乗り込む。皆と別れる寂しさもあったが、それよりもこれから始まる中東での暮らしに、期待で胸を膨らませていた。

このとき英理佳は、23歳。

美しさと若さ、そして“CA”の肩書がついた自分は無敵だ、と信じて疑っていなかった―。



ドバイは予想通り、いや予想以上の豪華絢爛な都市だった。

到着後すぐに、会社が用意してくれているクルー用の共同マンションでの生活がスタートし、その次の週からは、CAとしての訓練が始まった。

語学に長け、さらに23歳と若い英理佳にとって訓練は、そう難しいものではない。3カ月後には訓練が終了し、OJT期間ではあるものの、世界中を飛び始めた。

中東の航空会社は、客室乗務員の出身地に関係なく、常務便を割り当てられる。そのため1カ月に8カ国、北欧諸国から南アフリカまで、様々な国を訪れるのだ。

また、同じくクルーも190カ国以上から集まってきており、さらに毎回乗務メンバーが異なる。

―出会いも多いし、決まりきった人間関係がないのが、ストレスフリーだわ…。

もともと海外育ちで自由に育ってきた英理佳にとって、この職場環境は天国だ。さらにお国柄、税金を納める必要もなければ、家賃と光熱費も全て会社が負担してくれるという、中東ならではの高待遇。市内のレストランやホテルの大半も、所属する航空会社のIDによって割引が適用されるのだ。

―これは予想以上、夢のような生活だわ…。

世界中から集まってきたクルーたちは、このドバイの地で「人生の青春」ともいえる時間を満喫していたのである。

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