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  • 成功する男 Vol.1

    成功する男:小悪魔美女を振り向かせたい。医者の彼氏に勝つため、男が使った秘策とは

    あなたはもう経験しただろうか。

    それまでの価値観をがらりと覆す、人生を変えてしまうほどの“出会い”を−。

    人材派遣会社に勤める幸太(28歳)は将来に対し漠然とした不安を抱きつつも、“そこそこ”の人生に疑問を抱かず生きていた。

    しかし一つの出会いが、平凡だった幸太の毎日を一変させる。

    彼の人生を思いがけぬ成功へと導いた、ある出会いとは?


    「ああ、疲れた…」

    たった今出社したばかりだというのに、幸太は自席に座るなりため息をついた。

    今朝は大雨。週明けの雨ほど、テンションを下げるものはない。

    低いテンションのままPCを立ち上げ、いつもどおりにメールをチェックする。すると見慣れぬ件名のメールが目に留まり、幸太は思わずそのタイトルを二度見した。

    −可能性を諦めていませんか?−

    それは、少し前になんとなく登録していたスカウトサービスからのメールだった。

    笑ってしまうほど胡散臭いタイトルだ。普段の幸太なら中身を確認することもなく削除していたと思う。

    しかしこの日はとにかく朝から鬱々としていて、何でもいいから変化を求めていたのかもしれない。メールのいう“可能性”とやらに少なからず興味が湧いたのだ。

    −東京都内に点在する支店所属のコンサルタントとして、ぜひあなたを迎え入れたい−

    それは、業界最大手として知られる外資系生命保険会社からのスカウトだった。熱烈な口説き文句とともに、同年代の参考年収についても記載がある。

    −マジかよ?この金額、俺の倍どころの騒ぎじゃないぞ…。

    一瞬、思い切り心を掴まれた。しかしすぐ「いや、待て」と正気に戻る。

    世の中にそんなうまい話などあるわけがない。これはたまたまうまくいった成功者の例だ。生保営業の世界は厳しい。幸太の年収が倍増する保障などどこにもないのだ。

    「…無いな」

    思わず声に出して呟くと、幸太はそっとメールを閉じた。

    たとえ得るものが大きくても、リスクをとるのは性に合わない。自分はやはり“そこそこ”くらいがちょうどいい。

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