スーパーカーの助手席に乗る女 Vol.1

スーパーカーの助手席に乗る女:“クルマ人脈”で、人生激変の26歳サラリーマン。男を愛した女の苦悩

東京を歩けば、ポルシェはもちろん、フェラーリ、ランボルギーニなどのスーパーカーといわれる「超」高級車を当たり前のように目にする。

なぜなら世界でも指折りのスーパーカー保有国である日本の、その殆どの車がこの狭い東京に集まっているのだ。

そのスーパーカーの深く低いシートに、サングラスを掛け悠然と座る女たちがいる。

数千万円を超す車のシートに座るのは、いったいどんな女たちなのだろうかー?

連載初回は26歳という若さにしてポルシェ911のオーナーという彼を持つ、1つ年下の彼女・優美を紹介する。


File1:ポルシェ 911カレラの女


名前:優美
年齢:25歳
職業:住宅メーカーOL
住居:三軒茶屋

待ち合わせ場所の『ザ・ロビーラウンジ』に現れた優美は、少し不安そうな様子で、こちらに向かってきた。

“ポルシェの助手席に座る女性”と聞いて、煌びやかな女性を想像していたが、特に目立つブランド物を持っている訳でも無く、手には小さなカゴバッグを携えている。

特に目立つところがあるわけではなく「昔、同じクラスにいたなぁ」という感じの、ごくごく平凡な顔立ちと服装。

だがよく見ると、胸のあたりまである髪には艶があり、よく手入れされていることが一目で分かる。綺麗に塗られたピンクベージュのネイルも上品だ。

そんな優美の彼氏が乗る車は、『ポルシェ911カレラ』。週末は、彼とその車仲間達と集まり楽しんでいるそうだ。

「車のことを大好きな彼が楽しそうにしているのを見ていると、私まで、とても幸せな気持ちになるんです」

小さめの声で話す彼女の表情からは徐々に緊張が消え、笑顔が見えるようになった。

「運転する彼と二人でいる車の中、その時間が大好きなんです。学生の頃から彼と二人でずっと描いていた夢だったので…。」

そう話す彼女は少し間を置き、手元のコーヒーに視線を落とした。

「でも彼は数年前まで車すら持っていなかったし、カレラなんてそんな高級車…とても手に入れる事なんてできない普通の会社員だったんです」

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