オトナの恋愛塾~宿題編~ Vol.60

「いいお嫁さんになりそう」と言ってくれたのに…。優しかった男の態度が、突然豹変したワケとは

宿題2:孝太郎が冷めた原因はどこにある?


孝太郎とデートするようになって、しばらく経った頃だった。

その日私は、麻布十番の『麻布郡司』で女友達の紗弥香と晴美と、食事をしていた。

「そういえば最近、麻耶はどうなの?」

アラサー独身女子が集えば、当然、話の内容は恋バナになる。

「うん、最近デートしている人がいてさ。カッコイイし優しいし、しかも弁護士で」
「え〜すごくない?超いい人そうじゃん。どんな感じなの?」
「29歳で、多分彼女はいないと思うんだけど、どうして彼女がいないのか不思議なんだよね。解散も早いし」
「そうなの?それ確かめた方がいいかもね」

そこから話は弾み、私は、彼がどれだけ素敵な人なのかを力説していた。すると、タイミングよく孝太郎からLINEが入ったのだ。

—孝太郎:お疲れ!今六本木にいるんだけど、飲んでたりしないよね?


六本木なら、麻布十番からすぐ近くだ。

—麻耶:今、麻布十番にいるよ。よければ一杯飲まない(^^)?


私がお店のリンクを送ると、30分後に孝太郎は店に来てくれたのだった。


「え、本当だ。カッコイイ、噂通りのイケメン!これで弁護士さんなら、モテますよね・・・」

孝太郎が着いた途端に、紗弥香と晴美は色めき立つ。

「お二人は麻耶ちゃんのお友達かな?そんなことないですよ、全然」

謙遜する孝太郎は、少し飲んでいたのか、顔が赤い。

「大学時代からの友達の、紗弥香と晴美です」
「どうも、初めまして」

こうしてしばらくみんなで飲むことになったのだが、 3人とも人見知りせずに仲良く話し、すっかり盛り上がっている。

「じゃあ本当に、今孝太郎さんは彼女がいないんですか?」
「そうなんだよね〜二人はいるの?」

孝太郎は、女子トークに混ざって、楽しそうにしていた。自分の友達とも仲良くなれる男性は、女性からするととても魅力的だ。そんな彼を見ながら、私はますます惹かれていく。

「麻耶はね、本当にいい子で。家事もできるし、結婚するなら最高ですよ」
「うん、僕もそれはそう思う。麻耶ちゃんは、いいお嫁さんになりそうだよね」

—え?今なんて言った??

思わず、耳がダンボになる。聞こえていないフリをしていたが、私は孝太郎の一言を反芻した。

—“いいお嫁さんになりそう”って言ってくれたよね…。

これは遠回しに、だいぶ褒められているし、私との結婚生活が想像できている、ということで間違いはない。

結局この日はもう1軒みんなで飲み直し、楽しい夜を過ごした。しかも解散間際、孝太郎は笑顔でこう言ってくれたのだ。

「麻耶ちゃんの友達、みんないい子達だね」

友達を褒めてもらえると、私まで嬉しくなる。

「みんなに孝太郎さんを紹介できて、嬉しい。それに二人とも、お似合いだねって言ってくれてるし」
「そうなの?恥ずかしいけど嬉しいね」

私たちは、周囲にも認められるような"お似合いの二人"のはずだった。

しかし今、孝太郎を次のデートに誘おうとしたところ、私は遠回しにフラれているのだ。

—孝太郎:ごめん、しばらく忙しくなりそうで会えないかも。


ついこの前まで、盛り上がっていたし、順調だった。それなのに、どうして・・・?

このLINEを見ながら、私はなぜ彼が心変わりしてしまったのか、全く分からずにいた。


▶NEXT:6月23日 日曜更新予定
孝太郎が“冷めた”理由とは?

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