元・夫婦 Vol.6

「もうこれ以上、隠し通せない…」。赤の他人に暴露された、元夫婦の過去

「裕一郎、どうしたの?帰ったと思ってた」

「寝過ごした。もう最終の新幹線がないんだよ。参ったな」

そう言って困り果てた顔で頭を掻く姿に、美月は思わず笑ってしまった。

「ほんと、相変わらずね。どうするつもりなのよ」

「どうするもこうするも…」

「よかったわね。ここがホテルで。撮影終わるまでその部屋には滞在できるわ」

裕一郎はしばし黙り込むと、急にコテージに戻っていった。覚悟を決めて再び寝るのだろうか。相変わらずのマイペースっぷりだ。

しかし、すぐに裕一郎は缶ビールを二つ持って再び現れたのだ。そして、美月の隣に腰を下ろす。


「なに? どういうつもり?」

「ビールを飲むんだよ。いらないのか?」

「…もらうけど。そんなことより、どうするつもり?小春にちゃんと話さないと」

「ああ。まさかあんな形でバレるとはな。森野には参ったよ」

「参ったじゃないわよ。あなたがモタモタしているからでしょ......


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