シュガー&ソルト Vol.10

同窓会は、ハイスペ男子の宝庫―?27歳の元派遣OLが、開業医の息子の心を掴んだ夜

女の人生、その勝敗はいつ決まるのかー?

それは就職・結婚・出産など、20代で下した決断に大きく左右される。

昔からその分岐点において、全く異なる選択をする2人がいた。その2人とは福岡出身の幼馴染、塩田ミキと佐藤菜々子。

2019年、28歳のミキは派遣社員だったはずの菜々子の”玉の輿婚”を突然知る。

菜々子は、どういう経緯で“玉の輿婚”に至ったのだろうか?今回、その真相が明らかになる―。

その出会いは菜々子が27歳のとき、東京で初めて好きになった弁護士・正樹と別れたあとのことだった…。

前回の菜々子のストーリーはこちらから>>


ー今日からこの街で暮らすんだな……。

弁護士の正樹と別れた日から4ヶ月が経ち、春を迎えた頃、菜々子は松戸から御茶ノ水に引っ越した。

正社員になり金銭的な余裕ができたこともあったが、いまだに消えない正樹への気持ちを、住む場所を変えて断ち切りたかったのだ。

菜々子は、窓の外に広がる東京の景色を眺める。ふいに最初の派遣先だった不動産会社の内見立会で見た、赤坂のタワーマンションからの景色を思い出した。

新居は5階で、確か23階だったあの部屋からの眺めには到底かなわない。見えるのは路地と、遠くを遮るビルたち。それでも菜々子は満たされていた。

春の暖かさが混じり始めた風を受けながら、幸せは自分の感じ方次第なのだと、そんなことを思っていた。

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