美女失脚 Vol.4

「君程度なら、セカンドで十分」ハイスペック男子が、本命女に求める条件とは

「女の価値は、顔でしょ?」

恵まれたルックスで、男もお金も思い通り、モテまくりの人生を送ってきた優里・29歳。

玉の輿なんて楽勝。あとは、私が本気になるだけ。

そう思っていた。

だが、30歳を前に、モテ女の人生は徐々に予想外の方向に向かっていく…。

先週、政治家の御曹司・康一郎から「愛人にならないか」という、とんでもない告白をされた優里。彼の思惑とは…?


「はぁ…」

久しぶりに食事会に参加した優里は、大きなため息をついた。

今夜の相手は、日本橋に本社を構える総合商社の若手軍団。

銀座コリドー街で、飲み放題付き3,500円コースの店だと分かった時にはドタキャンしようかと思ったが、出会いは一つでも多い方が良いと思って参加したのだ。

が、完全に失敗だった。

−ああ、帰りたい…。

頃合いを見計らって帰ろう。あと少しの辛抱だと思っていたところに、ビールのジョッキを持った男がテンション高く近づいてきた。

「楽しんでますかぁぁ!?イエーイィィ!」

優里が白い目を向けると、「めっちゃかわいいじゃん。名前は?俺、ヒロキ!よろしくぅ!」と言って、隣に腰を下ろした。

そして、すかさず優里の腰に手を回す。

「うわー、ヒロキ先輩、さすがっす。チャラいっすねー」

他の男から入ったヤジに、ヒロキは「んなことねーよ」と嬉しそうにしている。

しかし彼らが口を開くたびに、優里の頭が痛みだすのだ。

―どうせ元々は根暗な男が、チャラいと言われたくてイキっているのね。イタいわ…

中二病継続中、社会人デビュー男なんかお断りだ。

が、しかし。

−もしかして、私の需要って、こんなレベルの男なの…?

最近、立て続けに悲劇が起こったこともあり、絶望的な気分に陥る。

それはついこの間のこと。人生で最悪と言っていいほど屈辱的な夜を、優里は思い返すのだった。

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