サヨナラH Vol.8

「リーマンショックの亡霊」に取り憑かれ、夫の年収が億から“1桁下がった”妻の悲劇

「M T S H  年  月  日」

書類などで、生年月日を記入する欄に書かれている「M T S H」の文字。そしてもうすぐここに、「R」の新しい文字が加わるのだ。

「H」という、30年と少し続いた時代が終わろうとしている今、東京カレンダーでは「H」を象徴するようなエピソードを振り返ります。

あの日あの時、あなたは何をしていましたか?

今回は、かつて外資金融で働き、勝ち組と言われる人生を送っていた かずみ(38)が主人公。2008年、世界中に大打撃を与えた経済恐慌は、一人の女の人生にも少なからず影響を与えた。

あれから10年7ヶ月が過ぎた今、彼女の人生は…?


「自分が、勝ち組か負け組かって、今まで考えたことある?それで言うと、お前は完全な“勝ち組”だよなあ」

かずみは、隣のテーブルから不意に聞こえたその言葉で、我に返る。東京ミッドタウン日比谷の『ドローイングハウス・オブ・ヒビヤ』で、友人を待ちながらボンヤリ物思いに耽っていたのだ。 ......


この記事へのコメント

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No Name
億が一桁減った
どこが悲劇なんだよw
税金は大変かもだが。
2019/04/29 05:2699+返信10件
No Name
もっと自分の手元にある幸せをよく見てほしい。リーマンショックでもリストラされなかった夫、授かった子ども、また手に入れた職場、たくさんのものを持ってる。
それなのに、なくしたものばかり考えていたらそれは家族も悟ると思うんだけどなぁ。

母がいつも、結婚してなかったら…とか子ども産んでなければ今頃はもっと豊かだったのに…とか言っていたので、それは子供心にイヤでした。
2019/04/29 06:1499+返信7件
No Name
私事をここで晒すのもナンナンですが、やはりリーマンショックは大悲劇でした。
夫は出版社勤務ですが、余波を受け、更にネットでの読み物が増えてきた時期と重なり、正に「出版不況」。
子供は私立小学校に入学したばかり。
もうなり振り構っていられず、夫は土日も単発のアルバイトに出かけておりました。もちろん私も、です。
今は何とか生活も穏やかになり、子供も転校することなく最後の学校生活を楽しんでいます。
当時
は学校ママとのお付き合いが厳しかった。夫が土日にバイトしているのを誰かに見られないようにビクビクしてた。
そんなことをふと思い出しました。
2019/04/29 06:0399+返信1件
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