「ごめん。やっぱ無理だ…」付き合ってもすぐ男に別れを告げられる女の特徴とは

「ひでちゃんとは、大学時代の同級生です。でも学生時代はそんなに仲が良かったわけじゃなかったから、お互いによくは知りませんでした。3ヶ月ほど前に共通の友人の結婚式二次会で再会して、そこから急接近したんです」

大手総合商社に就職したひでちゃんこと秀樹は、シンガポール駐在から戻ってきたばかりだった。仕事もプライベートも数々の経験を重ね、大人の色気を纏い、見違えるほどの変貌を遂げていた。

「すごいいい女になったねって、さらりと褒めてくれたりして。私はまったく話上手じゃないんですけど、ひでちゃんとの会話はすごく楽しかった」

その日のうちに彼からLINEが届き、そこから自然と毎日やり取りをするようになった。

うまくいく恋愛は、無理せずともナチュラルに関係が深まっていくものだ。優奈と英樹の関係がまさにそうで、気がついたら恋人同士のような言葉を交わすようになっていた。

「今日はこれから飲み会だってLINEが来たら、“それって食事会じゃないの?心配だな😢”とかって返してみたり。彼も彼で“そんな心配して可愛い。帰ったら連絡するよ”って言ってくれたり。…なんだか思い返してみたら付き合う前の方がラブラブだったかも、私たち」

赤いカクテルが入ったグラスを見つめながら、優奈は悲しげに眉を寄せた。

「恋人同士になるのに、時間はかかりませんでした。3度目のデートだったかな…バーで飲んでる時に、このあと家に来ないかって誘われて。躊躇っていたらその場で告白してくれました」

晴れて付き合うことになった二人は、目黒にある英樹の部屋で熱い夜を過ごした。

しかしその後から、どうも関係が変わってしまったというのだ。

「付き合ってからもほぼ毎日LINEで連絡はとっていたんですけど…気のせいかもしれないけど、どことなくひでちゃんのテンションが下がってしまった気がして」

気にしすぎって思われちゃうかもしれないけど…と前置きをしてから、優奈はその具体例を教えてくれた。

「まずLINEの返信が遅くなりました。前は即レスが基本だったのに、翌日にならないと返ってこなくなったり。理由を聞いたら“ごめん、忙しくて”って言うんだけど、LINE一つ送る時間がないわけないと思うんですけど」

語り始めたら止まらないといった様子で、優奈は溜め込んでいたらしい不満をぶつける。

「それに、毎日予定を聞くのもはぐらかされるようになりました。前は誰とどこにいるって逐一教えてくれたのに、問い詰めると鬱陶しそうにされたりして。嫉妬深いと思われたのかもしれないけど、最初はそういうところも可愛いって言ってくれてたのに」

晴れて恋人同士となり、大事にされるべき存在になったはず。それなのにむしろ彼はどんどん自分を蔑ろにしている気がする。

そんな風に感じた優奈は、不満と不安を徐々に募らせていった。そしてついに、爆発してしまう事件が起きたのだ。

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