モテる男 Vol.2

「今から会おうよ」22時、モテる男からの誘い。ダメだとわかっていても抗えない女の葛藤

「モテる男なんて苦労するだけ」
「結婚するなら誠実な男が一番」

早々に結婚を決めた女友達が、口を揃えていうセリフ。

だが本当にそうなのだろうか。ときめきのない男と結婚して幸せなのだろうか。

そう疑問を呈するのは、村上摩季・27歳。

同期とともに参加したバーベキューで、相原勇輝のさりげない優しさに心奪われた摩季。

モテ男の彼は今、“特定の彼女はいない(が、遊ぶ女はいる)”という状態らしい。一筋縄ではいかない恋の行方は…?


『この間はありがとう。バーベキュー楽しかったね!また会えたら…』

自宅ベッドで仰向けになったまま、慎重に言葉を選ぶ。

社交辞令に見せかけたい。しかしただ当たり障りがなくても艶がない。かといってあからさまな好意はtoo muchだし…。

そして結局、私は散々時間をかけたメッセージを削除した。

「ダメだ…正解がわからん」

相原勇輝と出会った日から今日できっかり1週間。その間ほぼ毎日、私は彼へのLINEを、書いては消した。

『また連絡する』

彼は確かにそう言った。しかし彼からは未だ何の音沙汰もない。

こういうとき、何とメッセージを送るのが正解なのだろう?いや、そもそも向こうから連絡がくるまで待つのが正解か…?

アラサーともなれば、恋ならいくつも経験してきた。それでもこんな初歩的なことすらわからない私。まったく、恋愛偏差値の低さに自分で絶望する。

若い頃は正解より情熱を優先していた。そうやって後先考えず動いた結果は、吉と凶が半々くらいだったはずだ。

しかし歳をとるほど痛手の記憶ばかりが思い出される。そして可及的に失敗を避けようとする。仕方がない。昔はかすり傷ですんだ怪我でも、今じゃ致命傷になりかねないのだから。

女たちはきっとこうして瞬発力を失っていくのだろう。自ら動いて傷を負うくらいなら、無難を選ぶ方が賢い。そんな風に判断して。

「…とにかく、あと1日待とう」

悶々と悩んだ挙句、いい大人の私は待つことを選んだ。

そして結論から言うと、今回、この判断は正解だった。

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