代々木上原の"地元民"から愛される名店 Vol.2

大人の気軽なデートちょうどいい!お散歩を楽しみたい人気の街・代々木上原の名店6選

味だけでなく価格も魅力の「うに・いくら丼」(¥1,600)

一面に敷き詰められたうに!そして輝くいくらの競演『青』

その美しさと迫力には、思わずため息がこぼれる「うに・いくら丼」。運ばれてきた瞬間に「キレー!」と声を出してしまうほど。

うにのこっくりとした旨みに対し、いくらはぷちぷちとした食感でちょうどいい塩気がアクセントになる。とろっと口に頬張れば、きっと誰しも笑みがこぼれてしまう。

そんな絶品「うに・いくら丼」を味わえるのが代々木上原『青』。

贅沢にうにといくらだけでつまみにするのもいいだろう

丼いっぱいに敷き詰められたうには、北海道や北方四島から届けられたもの。その上から、醤油と酒に漬け込んだいくらが、贅沢に盛りつけられる。

しっかりとした味わいのいくらに、うにの甘みが引き立ち、あわせて用意されたわさび醤油が、一層の深みを与えてくれる。

うにの下に敷かれたキュウリがさっぱりとしたアクセントとなり、食べ進めるほどに幸福を感じられる、魅惑の一品だ。

うにといくらをつまんで、また日本酒が進んでしまう。こんなに豪華な丼がたったの1,600円というのも驚き。大将も「本当はあまり頼んでほしくないんだよ」と笑う。儲け度外視の贅沢丼なのだ。

日本酒が進む「くんせいタラコと新じゃが・花わさびのポテトサラダ」。季節などのよりメニューは異なる。写真は一例

この丼のためだけでも出向く価値はあるが、もちろん『青』の魅力はそれだけではない。

通うほどに魅了される、豊富な料理の数々。大将の豊かな感性が創りあげる逸品を前に、一杯、また一杯と杯を重ねながら、静かに夜が更けていく。

右から「鷹来屋 純米・純米吟醸(大分)」、「日髙見 超辛口純米(宮城)」、「長陽福娘 純米吟醸(山口)」

さらに豊富に揃ったお酒にも注目。特に日本酒は、大将をはじめスタッフ全員が試飲し、選び抜かれたものばかり。

なかでもおすすめなのが「鷹来屋 純米(大分)」。辛口でシャープな飲み口は、するすると喉を流れ、いつまでも潤してくれる。

他にも、「日髙見 超辛口純米(宮城)」や、「長陽福娘 純米吟醸(山口)」など、全国各地からこだわりの銘酒が並ぶ。大将との会話を楽しみながら、その日の気分に合ったものを探すのも楽しい。

気さくな大将との会話も弾むカウンター席の他、奥にはテーブル席も備える

午前2時までと、遅い時間まで営業しているのも魅力のひとつ。

1軒目として、たっぷりと料理を味わうのもいいし、2軒目として訪れ、じっくり杯を傾けるのもいいだろう。

代々木上原というグルメな街の中でもひときわ有名な名酒場だ

ラストオーダーは午前1時。

多彩な料理と銘酒に囲まれながら、絶品の「うに・いくら丼」で締めくくる夜を過ごしにいこう。

鈍色に光る真鍮のフレームに、天井から注ぐエジソンランプの淡く温かい光、さらに耳に入ってくるのは心地いいメロウなBGM。料理への期待は否が応でも膨らんでいく

驚きが止まらない緻密な演出は初めてのレストラン体験『sio』

代々木上原駅東口を出て右へ。たった3分ほどで辿り着くのは、今この街で最も熱いといわれるレストラン、『sio』。

上原の街並みに溶け込んでいるゆえ、ここが遠方からも足を運ぶ客が絶えないほど独創的な店とは、外からはまるで想像できない。ところが、扉を開けて店へと一歩踏み込めば、この通り。

フリルが何層にも重なったように見える器は、3Dプリンターで再現した盆栽の下で息づく葉脈や根!てっぺんで開くのは蕎麦の芽

このレストランで、もっとも驚くべきひと皿が、このアミューズ。実際口にして、経験値や五感をフル稼働させても、正解にたどり着くのは至難の業だ。

フォアグラ、アメリカンチェリー、べったら漬けをマカロンに閉じ込め、カカオニブのパウダーを纏わせた球体は、幾重にも連なる味と食感が怒涛のように押し寄せ、最後まで正体は掴みきれぬまま。

緻密に計算し尽くされたひと皿は「また食べてみたい」と思わせる、計り知れない奥の深さがあるのだ。

メニューは全10品¥10,000のコース1択

クリエーションに満ちたコースで、一皿一皿の既視感は皆無。味も食感も想像もできない一皿と対峙するのはそうあることではない。

前菜3品の最後に出てくるのが、シェフの鳥羽氏が最近ハマっているという馬肉をビーツ、プラムとアレンジした一皿。土台は食パンに焦がしバターを塗り、焼き上げたもの。パイ生地よりも重たくなく、サクサクとした食感が馬肉のねっとり感と絡み合って好相性。

可憐でフォトジェニックな姿に食べるのすら惜しくなる。

幻の「カルボナーラ」¥1,600

知る人ぞ知る幻のメニューというのが、シェフの鳥羽周作氏が「実はいちばん自信がある(笑)」と語るカルボナーラ(¥1,600 )。

予約殺到により、基本的にはコースのみのこの店。その時の店の状況により、オーダーすれば特別に作ってくれることもあるという。

タイミング良く出会えたら自慢したくなる、幻の逸品があるというワクワク感も、この店の演出のひとつなのだ。

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2019/04/21 14:210

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