オトナの恋愛塾~宿題編~ Vol.51

「結婚願望あるの?」好意を抱いていた男からそう聞かれた途端に、女の気持ちが萎えたワケ

宿題1:この会話の中で、美羽が“ちょっと違うかも”と思ったのはどこ?


—とは言え、ただの社交辞令だったんだろうなぁ。

彼女と連絡先を交換してから、僕はそう思っていた。それに立場上、“仕事の関係で繋がれば得をする”と思われることも多く、美羽もそんな感じの一人だと決めつけていた。

しかし美羽は他の子たちと違い、真剣に僕のことを恋愛対象として見てくれていたらしい。

—美羽:もし良ければ、お食事ご一緒させて頂けませんか?


知り合ってから一週間後に来たLINEに少し驚きつつも、断る理由はどこにもない。 こうして初デートが決まり、店は『ベージュ アラン・デュカス』にした。


「美羽ちゃん、ワインは飲める人?」

「はい、大好きです♡でも詳しくないので、お任せしてもいいですか?」

ワインは僕の得意分野だ。彼女が好きなテイストを聞き、パパッと選んでオーダーすると美羽は驚いたような顔でこちらを見ている。

「和彦さんって、大人の魅力があって本当に素敵ですよね。店選びもメニュー選びもスマートですし」

確かに、若い男よりは経験がある分スマートだろう。それに、女性を喜ばせるツボは心得ているつもりだ。

「そう?そんな風に言ってもらえると嬉しいけど」

そう答える僕を、さっきからずっと目をキラキラさせて見ている美羽。明らかに、ちょっと好意がありそうな視線である。

「和彦さんって、普段どんな生活をされているんですか?」

「至って普通だよ。会社へ行って、会食して、軽く飲んで・・・とかかな。平日は地味だよ。翌日仕事もあるしね。そんな朝早くに会社へ行く必要もないんだけど、一応早めに行くようにはしているから」

正直、役員なので早朝に出社する必要はない。だが社員の目もあるし、一応真面目に朝は出社している。

「そっかぁ。和彦さんレベルになってもちゃんと毎日会社へ行かれているんですね。そういうところ、本当に尊敬します!」

「いやいや、全然だよ。美羽ちゃんは?何系で起業したいの?」

美羽は現在美容関連の会社に勤めていると聞いていた。独立志向があるとのことだが、具体的にはどんなプランがあるのだろうか。

「美容に特化したWeb関連の会社を立ち上げたくて。一応、インスタのフォロワーも結構いるので、これを上手く使えたらいいなぁと思っているんですよね」

美羽が見せてくれたInstagramには、30Kもフォロワーがいる。

「へぇ〜凄いね!僕もさ、一応SNS全般はやっているんだけど、最近はFacebookの“いいね!”の数が減ってきちゃった気がして」

そう言って、自分のSNSを美羽に見せる。正直に言うと、結構人望が厚いので、僕のファンは多い。そして僕のSNS更新を楽しみにしてくれている人も結構いるのだ。

「結構頻繁に更新されてるんですね。和彦さんって、マメですか?」

「バレた?そうなんだよ、意外にマメでさ。しかも、この投稿とか結構反応良くて(笑)」

案外僕はマメな所があり、時事ネタから日常生活の中で気になった些細なことまで投稿していた。最近特にコメントが多く付いたのは、先週タクシーに乗った時に遭遇した変な運転手の話や、令和の元号に絡めたネタなどだ。

そんな話をして、デートは盛り上がった。積極的な美羽はまだまだ飲みたそうだったが、初デートなので2軒目で解散し、この日のデートは無事に終わったのだ。

そしてここからも、何度か二人で食事へ行き、その度に盛り上がっていた。

それなのに、どうして美羽は突然態度を変えたのだろうか?

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