3年も付き合ったのに、突然「別れたい」と言われたのはナゼ？男の気付かぬ間に、積み重なった女の鬱憤(1/3)[東京カレンダー]

私たちはこれまでに散々、LINEやデートのHow toを学んできた。

しかし、やっとの思いでLINEやデートに漕ぎ着けても、失敗の可能性は常につきまとうのだ。

あんなに盛り上がったはずなのに、突然の既読スルーに予期せぬ別れ。恋人同士になれたかと思ったのに、いつまでたっても一進一退を繰り返す関係性。そんな経験、無いだろうか？

男女の関係を次に繋げる方法を学ぶため、あなたに宿題を出していこう。

さて、今週の宿題は？

渋谷橋の陸橋から下を眺めると、明治通り沿いの桜はいつの間にか葉桜になっている。

僕はあてもなく空を見上げて、小さなため息をついた。“いつも僕と早苗の関係が動く時には、桜が綺麗に咲いていたなぁ”と思いながら。

福岡での2年間の転勤を終え、先週ようやく東京本社に戻ってきた。

そして、東京で2年間待っていてくれたはずの恋人・早苗から、僕はついさきほど正式に別れを告げられたのだ。

「まだ晴人のことが好きなんだけど、別れたいの。ずっと待ってたんだよ。でも待ちきれなかったんだ・・・」

それが早苗の答えだった。

僕が26歳、早苗が24歳の時に交際が始まり、1年付き合った時点で僕の福岡転勤が決まった。そうして、2年間の遠距離恋愛を経て今日に至る。

お互い結婚も意識していたし、東京へ戻ったらプロポーズをしようと思っていた。

しかも遠距離恋愛していた最中ならまだしも、どうして戻ってきたタイミングで、彼女は僕を振ったのだろうか？会っておじさんになっていた？きっと、そんなんじゃない。

他に好きな人ができたわけでもないという。

だから尚更、どうして早苗が心変わりをしたのかが、分からないのだ。