オトナの恋愛塾~解説編~ Vol.48

月1デートで、手も繋ぐ。だけど男がハッキリ「付き合おう」と女に言ってくれない理由とは

解説2:好きだけど、交際に至るまでではなくなってしまった


そこから、彼女とは定期的に食事へ行く関係が続いている。

会えば最高に楽しいし、癒される。だから月に1回くらいの頻度で真帆を食事へ誘うのだが、会っていくうちに、実は僕の気持ちには変化があった。

例えば、5回目のデートの時。前から気になっていた『sio』を予約すると、真帆はまた嬉しそうにしてくれた。


「毎回、良いお店をありがとう」

礼儀正しいし、こんな子を妻にしたら幸せな家庭が築けるのは目に見えているのに、そこから一歩踏み出すところまではいかない。なぜなら、何度もこうして真帆と会っているうちに、惰性が生まれてきたのだ。

最初に感じた“可愛いなぁ”という感情は、時間と共に薄れていく。初デートや2度目のデートの頃は、こんな可愛い子を彼女にしたいと確かに思っていたはずだが、今となっては初めの頃の情熱はなくなりつつあった。

「いえいえ。舌が肥えている真帆ちゃんだから、毎回店選びも真剣ですよ」

しかし、真帆は良い子だし食事へ行くと純粋に楽しめるので、こうして僕は定期的に誘っているのだ。

「あのさ、淳太くんは最近どう?」
「俺?相変わらずだよ。真帆ちゃんは?何かニュースある?彼氏できた?」

そう答えたとき、真帆の顔がさっと曇ったのがわかって、僕に何かを期待していたのだな、と悟った。

仮に、真帆に彼氏ができたらどうするのだろうか?

そんなことを自分にも問いかけてみる。きっとショックだし、こうして食事へ行けなくなるのは悲しい。

だが、絶対に引き止めたいかと言われるとそこまでではない気がする。段々と真帆に対する気持ちが自分でも分からなくなっているというのが本音だった。

初めは確かに好きだった。だが、彼女の気持ちが確信できないうちに、僕の熱が冷めてきてしまったのだと思う。つまり僕たちは、タイミングや気持ちのピークがズレているのだ。

最初のタイミングで何かがうまくいかず、そしてお互いのピークが違う時点で、僕たちはもしかしたら合わなかったのかもしれない。

そして、今こうして月に一回食事に誘っている理由は、単純に、今彼女がいなくて寂しいからに他ならない。大変真帆には申し訳ないが、現に、暇な休日に思い立ったように誘っている。

真帆の方からも毎日連絡が来るわけでもないし、食事へ行く前後は連絡が盛り上がるものの、それ以外の時は誰とどこで何をしているのか、僕からは不透明で見えない部分がある。所詮は、その程度の関係なのだろう。

男女の関係がうまくいくときは、もっと早いうちからトントン拍子に進むものだと思う。

本当に好きだったら、もっとガツガツいっている。
本当に進む関係だったら、とっくに何か始まっている。

だが、半年経っても何もないということは、この関係は今後もこんな感じで何も起こらないのだろうな、と自分では思っている。


▶NEXT:4月6日 土曜更新予定
遠距離恋愛の正解とは?

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