—この男は、誰だ?—
明晰な頭脳と甘いマスク、輝かしい経歴を武器に、一躍スターダムにのし上がった男がいる。
誰もが彼を羨み、尊敬の念さえ抱いていた。
だがもしも、彼の全てが「嘘」だったとしたら?
過去を捨て、名前を変え、経歴を変え、顔を変えて別人になり、イケメンジャーナリストとしての地位を手に入れた、レオナルド・ジェファーソン・毛利。通称『レオ』。
レオの、秘密の過去を知る唯一の人物であり、芸能界の「女帝」と呼ばれる一条茜に出会ったのは15年前。
ずっと秘密を共有していた茜が死んだことを境に、不可解な出来事がレオの周りで起こり始めるのだった…。
そしてその『女帝』死を巡って、週刊誌の記者が、レオに近づいてきて…。
『描くべきものは顔の表か?中か?それとも裏か?:ピカソ』
『真実なら何でも暴くべき、ってことでもねーからな、俺たちの仕事は。そこに自分なりの正義と意味を持てない限り、お前が闇に落ちるぞ』
3月も半ばだというのに、まだ寒い新潟・十日町駅。
ホームに降りた瞬間、もっ......
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この記事へのコメント
これって実は、それぞれの正義の物語なのかも?と思えてきました!
色々と考えさせられました。
幸せになっててほしい!!