—この男は、誰だ?—
明晰な頭脳と甘いマスク、輝かしい経歴を武器に、一躍スターダムにのし上がった男がいる。
誰もが彼を羨み、尊敬の念さえ抱いていた。
だがもしも、彼の全てが「嘘」だったとしたら?
過去を捨て、名前を変え、経歴を変え、顔を変えて別人になり、イケメンジャーナリストとしての地位を手に入れた、レオナルド・ジェファーソン・毛利。通称『レオ』。
レオが、まだ本名の「力石優也」だった15年前。
ラジオ局で働くという夢を叶えた優也は、深い思いもなく“最初の嘘”をついてしまう。
人生がうまく回り始めたと思っていた矢先、父親の借金を肩代わりするよう強要されてしまう。徐々に人生の歯車が狂い始め失意の底にいた時、芸能界で「女帝」と言われる女が優也の前に表れ…。
『人は運命を避けようととった道で、しばしば運命に出会う:ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ』
―どうして、僕の家が…分かったんですか?
そう聞こうとして、やめた。というより、無駄に思えた。一条さんがその気になれば、僕を調べ上げることなんてきっとたわいもないことだろうから。
......
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この記事へのコメント
スターウォーズだとアナキンがダークサイドに落ちた瞬間ですよね。
泣けます😭😭
みっちゃん、みっちゃん、みっちゃん。。。