私のモラハラ夫 Vol.13

妻が受けた、7つの恐ろしい仕打ち。27歳の女を震撼させた、夫の異常な行動とは

可憐な妻と優しい旦那。

わたしたちは、誰もが羨む理想の夫婦だったはずなのに。

若くして結婚し、夫の寵愛を一身に受ける真美・27歳。

鉄壁で守られた平穏で幸せな生活が、あることをきっかけに静かに狂っていく。

そしてやがて、気付くのだ。この男が、モラハラ夫だということに。


優しく穏やかなはずの夫・陽介が、ある夜から少しずつ変わっていく。

家を飛び出した真美の居場所を執拗に探し続ける陽介に、とうとう離婚を切り出すが…?


「リコン…って?マミちゃん、何言ってるの?」

玄関先で真美が言い放った言葉の意味を、陽介はすぐに理解できないようだった。

「だから、離婚してほしいの。今日はそれを話すために、ここに戻ったの。」

先に家の中へ入った真美は、自らを落ち着かせるように長く息を吐くと、呆然としたままの夫の方を振り返った。

「さっきも言ったけど、私を閉じ込めたりなんてしないでね。変なことしたら、ここに警察が来ますから。」

いつもとは打って変わって強気な真美に、陽介の口はまだぽかんと開いたままだ。

"警察"とまで口にした妻の態度を見てもなお、いまいち事態が飲み込めていないようだったが、真美が部屋の中に進むのを見て、慌ててリビングへ駆け込んで来た。

「とりあえず、座って話をしましょう」

真美が促すと、陽介は真正面の椅子を手荒く引いた。

「…突然家事を放棄して家出したと思ったら、一体何なの?」

席に着いた陽介の表情は、だんだんと、機嫌が悪いときに見せるものに変わってきている。

「大体、離婚したらどうやって生活するの?仕事もない、資格もない、実家にだって頼れない。ないない尽くしの君が。」

額に筋を浮かべ、時限爆弾のカウントのようにテーブルでリズムを刻みながら、陽介はイライラした口調で続けた。

「大体さ、君にそんなこという資格ある?もしかして男?…僕に内緒でコソコソ会ってた男?そうなの?」

「全然違う。」

いつもなら、陽介が怒り出すのを阻止するため、この辺りで急いで謝るのが普通だ。だが、今日の真美は毅然とした態度で立ち向かった。

「まず、昨日のは家出じゃなくて避難。カメラで妻を24時間監視だなんて、監禁と同じだし、実際に傷だって負ったもの。」

真美は、腕にわずかに残っている爪痕を陽介に見せつけた。陽介は怪訝そうに顔をしかめた後、何か言おうとしたが、真美は遮って話を続ける。

「男がいるっていうのも、陽介さんのただ妄想。…とにかくもう、あなたの顔色を伺い続ける人生なんて嫌。だから、離婚してください。」

今まで、何度も話し合いをしようと試みては、失敗してきた。だから今日は、自分の主張と希望だけを伝えようと真美は決めているのだ。

覚悟を決めた真美の目には、いつもよりも夫が小さく見える。今まで恐怖のあまり言い返せなかった理不尽な物言いにも、不思議と怖さを感じない。

「そんな…嫌、嫌だぁ!」

目の前の陽介が、突然叫び声をあげ、立ち上がる。

両手を大きくあげた陽介に恐怖を感じ、とっさに頭を庇った真美だったが、ガタガタッという物音に恐る恐る目を開けると、驚きの光景が広がっていた。

「よ、陽介さん?!」

陽介は真美の足元で肩を震わせながら、土下座をしていたのだった。

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