サクッと飲むのも大人は鮨屋で。六本木で朝5時まで営業の鮨屋が頼もしすぎる!

最近の仕事の悩み、見どころのある部下の話。直属の上司への愚痴。家族の話へ発展し、互いの目指す未来の話をする。

そこに華を添える魚料理。どれだけ話に夢中でも、その美味しさに会話が止まる。そんな料理が大人を感じさせる。

気づけば、時計の針は2時を超えていた。「〆は鮨だな。何気に楽しみなんだけど」と井上は言った。

隠れた名物が「光り物がり巻き」¥1,000。あじをメインにがりやきゅうり、しそを巻いてあり、食べごたえがありつつも糖質控えめだから、深夜に食べても罪悪感なし。お供には、名物の「山椒ハイボール」をぜひ

「自家製からすみ」¥2,000は凝縮された旨味と程よい塩味で、お酒のアテとして最高の一品だ


どれだけ話に夢中でも、その美味しさに会話が止まる。そんな料理が大人を感じさせる。

テーブルに届いた鮨を見て、同時にニヤリと笑う。謙虚に「好きなの食べなよ」と言うと、井上は迷わず中トロを手にした。

「最初から大物にいくかね」と笑いつつも、「お前ってそういう性格だよな」と、妙に納得した。

互いの現在地を改めて確かめ、そしてまたそれぞれの居場所に戻っていく。こういう夜があるから、明日もまた頑張れる。

今の時期に味わいたい、旬のタネをおまかせで注文して登場したのがこちら。この日は中とろ、穴子、こはだ、生すじこ、塩水うにで¥2,600。握りは盛り合わせ以外にも、好きなネタを1貫から注文可能。とことんゲスト目線なのがありがたい

― Restaurant data―
『意気な寿し処阿部六本木店』

港区を中心に5軒を展開し、その大半が早朝5時まで営業している『意気な寿し処 阿部』。まっとうな寿司をお好みで気軽につまめる上、酒の進む一品料理も充実していて居酒屋使いもできるという、圧倒的なポテンシャルを持つ。

しかも六本木店は、靴を脱いでくつろげる座敷席が多く「ちょっと寄ってく?」というシチュエーションにぴったり。近隣のオフィスワーカーならば、仕事終わりの“残業メシ”スポットとして覚えておくべき一軒だ。

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