転職、離婚、育休etc. 人生の岐路に、彼らは何を想う? 共感を呼ぶ、32歳の男性7名のリアルな人生観とは?


32歳――。大学を卒業して、ちょうど社会人10年目を迎える年齢だ。

仕事も覚え、部下ができたり、はたまた、より良いフィールドを求め転職をしたり。

一方で結婚を意識するようになるなど、大きな変化を経験する年齢でもある。

先だって公開された「32歳、女性たちの人生観」編では、20代を経て人生の岐路に立つ、7名の女性たちの人生観をお送りした。

その中では、仕事に邁進する一方で、結婚や出産に迷う、彼女たちの等身大のリアルが垣間見えた。

今回は、今まさに32歳の年度を迎える、1986年~1987年生まれの7名の「男性」たちに人生観を語ってもらった。

彼らは今、何を想うのか?その心の内の、リアルに迫る。

01.皆川聡一朗さん/コンサルティング企業 役員


議員秘書、留学の経験を活かし、自らビジネスの最前線へ。
心の支えは言葉と彼女


高校時代にノルウェー留学、大学時代には京都市のNPOスタッフとして活動、卒業後は衆議院議員秘書を3年務めた後に、英国に2年留学。

その後政策シンクタンク勤務を経て、2017年にはコンサルティング会社の立ち上げに携わり、現在は友人と立ち上げたフード事業「PORTE」、デザイン事業「STRAYT」を含む3社で役員を務める。

直近では、コワーキングスペース『COHSA SHIBUYA』のプロデュースを手がける等、20代に比べプロジェクトの責任者になる機会も増えた。

「今まで遊んできた友人と仕事をすることも多くなり、20代の糧が活きていると感じます」。


様々な分野の仕事をしているが、共通するのは「社会課題を解決したい」という、ぶれない想い。

しかし、初めてのマネージメントの仕事だけに苦悩も多い。

そんな忙しい日々のリフレッシュはアウトドアや、毎年欠かさず行っているフジロックフェスティバルだ。

「音楽が大好きで、学生時代はパンクバンドを組んでいました」。今の彼女は、昨年音楽フェスで出会った。

「結婚は縁とタイミング。何歳で結婚したいというのはないが、30代前半でできれば。互いを尊重して、周りを大事にできる魅力的な女性と、永い人生を過ごせたらと思う」。


【data】
座右の銘:Life is short. Play more.(人生は短い。もっと遊ぼう)
今一番欲しいもの:長く旅ができる時間
一番大切なもの:周りの仲間たち
好きなお店:『Peter』/日比谷

02.北村勇人さん/醸造機器専門商社 取締役


IT企業を経て、家業継承。日本酒を国内外に広く伝えるべく奮闘中


実家は日本酒の酒蔵を相手にした商社。父で4代目だ。

新卒では、人気IT企業に就職。3年後、家業を継ぐきっかけがあった。

「父からは頑なに継がなくていいと言われていましたが、日本酒業界の同年代の友人たちに戻ってこい」と言われ、家業継承を決意。

「結局、結果を出してから辞めようと思い、入社6年で退社しました」。

社会経験を積み自信をつけてからの、家業への転職。

自分の代でつぶすわけにはいかないと、新たに海外展開を試みたり、自らメディアに出たりと、できることは何でもやる。

次期5代目の結婚観は「33歳では結婚を決めたいと思っています。実家の商売を理解してくれて、どんなことがあってもついて来てくれる人が理想」。


【data】
座右の銘:チャンスは自分でつかみに行くもの
今一番欲しいもの:海外市場を見に行くための時間
一番大切なもの:仕事
息抜きの方法:美味しいものを食べに行く
好きなお店:『コルシカ』/恵比寿

03.武中裕登さん/一般社団法人 役員


「与える喜び」を知った現在。周りの人に、社会に、貢献したい。


「妻が4月に出産予定なので、無事に生まれてくるまで心配!」と、不安と期待でドキドキの毎日。

友達の紹介で出会った奥様に一目惚れ。何度もアタックし、交際・結婚に発展。

「今までの彼女は、僕が何かしたら返してほしいという気持ちがあったけれど、妻にはそれがなくgive&giveの関係でいられた。大事にしたいという気持ちが大きい」。

昨年たばこメーカーから、畑違いのハンディキャップを抱えた人のQOLを向上する会社に転職、会社運営を行う。

現在は新たな仕組みの介護事業のプロデュースに専念。

「介護の現場はキツく離職率が高い。テクノロジーを生かした介護サービスで根本的な仕組みを変えて、皆が生きやすい社会にしたいです!」と力強く語った。


【data】
座右の銘:言葉より行動
今一番欲しいもの:時間
一番大切なもの:妻とお腹にいる赤ちゃん
人生の目標:新しいことにチャレンジし続ける
好きなお店:『PIZZA ジャルディーノ SAVOY』/目黒

(編集部コメント)
様々な経験を糧に、大きく方向転換をして、キャリアチェンジを果たした3名。

その強い眼差しに、大きな目標に向けて邁進する強い意志を感じた。

そしてそれを陰で支える、家族や友人の存在は、彼らの原動力の一つとなっているようだ。

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