ハレの日向け フレンチ・高級店 Vol.15

突然のサイフォンから禁断の芳香! 西麻布の地下に女性が病みつきになると噂のスープがある!

身体に気を使う港区女子たちにとって、ボディコントロールは至上命題。

ハイカロリーなお食事が多い彼女たちにとっては、野菜中心のコースというだけで引きがある。

そして、野菜のお店も港区にかかると、ここまで艶やかになるのだ。


突然のサイフォンに驚く。一体、何が始まるの?そんな困惑が、ワクワクに変わる。
『erba da nakahigashi』の「ミネストローネ」

西麻布の野菜を主体にしたイタリア料理店といえば『エルバ ダ ナカヒガシ』。

こちらのスペシャリテである、「ミネストローネ」は、プレゼンテーションが実にユニークと評判だ。

コースの途中で、コーヒー用のサイフォンが用意され、上には乾燥させた端野菜、下には出汁を注ぎ、火を付ける。パルメザンの皮や生ハムからとった、濃厚でコクのある出汁がベース。

フラスコ内の気圧変動を利用して端野菜の香りや味わいを抽出していくのだ。

一品ごとのこだわりは流石。ミネストローネでは、あらかじめ、スープ皿に盛られた野菜はすべて調理法を変えているという手の込みよう。コースは¥12,000で10品、¥15,000で12品程度


香りを移した出汁を48種類の野菜と一緒に食べるという、目にも楽しい一品の完成。

多種類の野菜の味が絡み合うため、味わいは力強く、五臓六腑に優しく沁みる。野菜の深い味わいに感動を覚えるほどだ。

カウンターは8席。店内を照らすライトが幻想的。完全個室もあり


そもそも、店主の中東俊文さんの実家は京都の名店『草喰 なかひがし』。

子供の頃から父親とともに野山に入り〝英才教育〞を受けてきた野草料理界のサラブレッド。

いまでも週に2、3度は奥多摩の山で野草を採っているという筋金入りだ。

“名刺代わり”のフィンガーフードは、山の風景をジオラマのように表現。小石に見立てたシュー、ビーツの馬肉タルタルのせ、サトイモで作ったお焼きなどをひと皿に


お店で使う野菜には、東京の八王子やあきる野で採れたものも多く、ひとつのコースで、50種類以上の野菜を使うこともめずらしくない。

地味になりがちな料理も、港区仕様になれば、こうもドラマティックに生まれ変わるのか、と驚くはずだ。

薄暗い階段を降りていくアプローチもまた、港区的

外苑西通りから一歩入った路地に店はあるので、タクシーでの来店がベター

Photos/Daisuke Yamada, Styling/Yoko Oizumi, Text/Keiko Kodera

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