オトナの恋愛塾~解説編~ Vol.29

年収500万の男でも、これがあれば勝つ!最初は女から相手にされていなくても、挽回できる必勝テク

解説2:彼の“伸びしろ”を感じたから


最初は、そこまで気にしていなかった。

しかしそれまで毎日にように来ていた連絡が来なくなり、無性に気になるようになった。“女は押しに弱い”と言うけれど、押しだけでなく“寂しさ”にはもっと弱い。

同時に、 心のどこかでこれまで裕翔をセーフティーネットのように使っていた自分を責める。

好意にあぐらをかいていた自分がダメなのだが、人は近くにいすぎるとその人の大切さや価値を忘れるもの。

幾度となく裕翔から送られてきていた好意のパスに答えることもなく、流してきた自分も悪かったなぁと改めて感じ始めた。そして思い切って、食事に自分から誘ってみたのだ。



「そっか〜じゃあ裕翔くんは転職するの?」

『ティグレ』でお肉を食べながら、私は裕翔をじっと見つめて話を聞く。


「そうなんですよね。今の会社もいいんですけど。前から声をかけてくれている会社へ行こうかなと思っています。今みたいな大企業ではなくてベンチャーだし、将来は分からないですけれど」

—あれ?彼って意外に将来性があるかも。

裕翔の話を聞いているうちに、彼の“伸びしろ”がハッキリと見えてきた。同じサラリーマンでも将来の目標があるかないかで、全く違う。

“ミュージシャンになる!”などの無謀な夢物語ではなく、ハッキリと自分の言葉で今後の方向性を語られると、女はそこに夢を見る。

そして今見えている以上の可能性を見出して将来を勝手に妄想し、付加価値をつけるのだ。

「裕翔くんなら、どこに行っても大丈夫だよ。しかも英語も話せるし、外資系でも余裕だもんね」

帰国子女の裕翔は、英語も堪能だし人脈もある。よく東京に出没する、“起業スルスル詐欺男”でもなさそうだ。

何よりも次の発言に、私は改めて彼の良さを知ることになる。

「なんかさ、裕翔くんって真面目だよね。浮気とかもしなさそうだし」

「まぁ、浮気はしないかもですね…あまり興味がないと言うか、無駄じゃないですか?そんな下手なリスク取るくらいなら一人の女性を大切にした方がいいかなって」

—この人、本当にいい人だな。

素直に、そう思った。

言葉だけなのかもしれない。実際は、分からない。でも女は、言葉を信じる生き物なのだ。そしてそんな言葉の節々から彼の魅力を感じる。

「裕翔くん、本当に大丈夫?今日もご馳走様でした」
「そんな、女性には払わせられませんから」

何よりも、こうして彼は一生懸命男気を見せてくれる。その男気は本当に素敵だし、一朝一夕で身につくものではない。

たとえ肩書きが良くても、相手を思いやる気持ちがない人もたくさんいる。自分のことに必死すぎて周りが見えていない人や、常にトップでいることに慣れてしまい自分からは歩み寄ってこない人たち。そんな男性とは仮に交際しても、お互い矢印の方向が違うだけだろう。

そんな人よりも、お互いに向き合えて、一緒に歩み寄れる人の方が幸せになれると思う。

私はご馳走になったお礼を伝えて、外に出た。もう11月半ばの東京はすっかり寒く、冷たい空気を胸いっぱいに吸い込んでみる。

「まだ裕翔くん彼女いないの?」
「いたら、こうやって麻衣子さんと二人でご飯には行かないですよ(笑)」

その返事を聞いて、私の中で裕翔への思いがハッキリとした。

肩書きでは、もしかしたら足りないのかもしれない。いわゆるタワマン住まいでもなく、高級外車でのデートもないかもしれない。

それでも、彼と一緒に見る未来は、楽しそうだ。

「じゃあ、私と付き合わない?意外にいい彼女になると思うな〜」

裕翔は驚いたように目を丸くして突っ立っている。そんな裕翔を見て、私は思わず微笑んだ。


▶NEXT:11月24日 土曜更新予定
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