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  • オトナの恋愛論Special Vol.4

    チャラ男は、イヤ。初めの印象は最悪なのに、女が2軒目に誘ったワケ:オトナの恋愛論~解説編 チャラ男ver.~

    A1:盛り上げつつも、ちゃんとツボを押さえている人がモテる


    既読スルーしても、拓人からはしつこくLINEが来た。

    —めげない人だな・・・何なの?この鋼の精神は。

    思わず婚活中の友人・萌花に愚痴ると、“羨ましい。テレビ局員の人との食事会をセッティングしてくれ”とせがまれてしまった。

    しかし私も、“もしかしたら周りにもっといい人がいるかもしれない”という欲が芽生え、「友だちと一緒に」という条件付きで拓人に会うことになった。

    だがそこで、彼の印象が大きく変わったのだ。



    飲み会当日の午後、拓人から連絡がきた。突然人数が増えることになったが、大丈夫?と。

    婚活中の身としては、男性の人数が増える分にはウェルカムである。むしろ多ければ多いほうが出会いのチャンスが増えて嬉しいし、皆で飲んだほうが楽しいに決まっている。

    私は“もちろんOK!”と即レスし、食事会に臨んだ。

    その夜、北新地にある和食店『頂鯛』で食事会はスタートした。男性陣は、拓人とその同期、あと先輩たち2人だった。

    「みんな、何飲む?」

    そう言いながら、拓人が最近ハマっているという「ジムビームハイボール」を頼むと、男性陣は皆それに続いた。

    「じゃあ、俺も!拓人くんは、流行に敏感だから、飲む物もちゃんとツボを抑えているよなぁ」

    すると隣にいた萌花もそれに同調しながら、私だけに聞こえるように、こう囁いた。

    “ねぇ、拓人さん悪くないよ!スーツもイケてるし、かっこよくない?”

    そして萌花は声色を変えて「じゃあ私たちもそれにしようかな♡」と言い、結局、皆で「ジムビームハイボール」を頼むことにした。


    「かんぱ〜い!!」

    同じお酒で乾杯して連帯感が生まれたのか、その日の飲み会はスタートから盛り上がりを見せた。

    拓人につられて頼んだ「ジムビームハイボール」は、レモンの効いた爽快な味わいが飲みやすい。

    「今日も可愛い子しかいないね〜!楽しいわ〜!」

    「ジムビームハイボール」を片手に、男性陣はそう言って満足げな表情を浮かべている。

    店内の雰囲気も明るく賑やかで、料理の提供方法がエンタメ感抜群で楽しい。さすがはテレビ局員が選んだだけある。

    普段は男性に手厳しい私の友人たちも、今日はなかなか楽しそうだ。しかし前回盛り上げ役だった拓人が、今日は少し静かだった。

    ―あれ、今日はいつもと様子が違う・・?

    席替えのタイミングで拓人の席の近くになったので、気になって聞いてみた。

    「拓人さん、今日はこの間より静かですね」

    そう聞くと拓人は笑顔で言った。

    「いや…今日ちょっと仕事でトラブっちゃってさ~。でも全然大したことなかったし大丈夫!」

    何と言っていいか分からず黙っていると、少し慌てた様子で付け加えた。

    「ごめんね、せっかくの楽しい時間なのに。あ…、飲み物、頼もうか?」

    明らかに、無理やり明るく振舞おうとしているのが分かる。

    ―この人、結構気を遣う人なのかな?

    そうだとしたら、今日みたいな落ち込んでいる日は無理に笑顔なんて作らなくてもいいのに。辛かったら、辛いって言ってもいいのに。

    そう思うと彼のことを意識しているようで、慌てて視線を逸らした。

    ジムビームハイボールA編①_PC

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