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  • オトナの恋愛論Special Vol.4

    チャラ男は、イヤ。初めの印象は最悪なのに、女が2軒目に誘ったワケ:オトナの恋愛論~解説編 チャラ男ver.~

    恋とは、どうしてこうも難しいのだろうか。

    出会いがたくさんあっても、好みのタイプに出会えるとは限らない。

    それどころか、全く眼中にない人からアプローチされて、煩わされることも多いのだ。

    大阪にある大手メーカーで、受付嬢として働く愛美もその一人。

    愛美は食事会で出会ったチャラ男・拓人にアプローチされるが、初めは「タイプじゃない」と全く相手にしなかった。

    しかし2回目に会ったとき、愛美の心は突然動きだす。彼女の態度がいきなり急変した理由は・・・?

    ※今週の「オトナの恋愛論」は東京カレンダー×読売テレビの特別コラボ企画!チャラ男とマジメ男、あなたはどちらのタイプに惹かれるだろうか?


    拓人の第一印象は、はっきり言って最悪だった。

    「愛美ちゃん、読者モデルやってるの?こんな可愛い子、なかなかいないなぁ!」
    「愛美ちゃんは、どこに住んでるの?この近く?」

    受付をやっている同僚から誘われた、堀江のイタリアンバル『ソマリ』での食事会。大阪城近くにあるテレビ局に勤めているという拓人は、“チャラ男”が板についていて、かなり苦手なタイプだった。

    いかにも遊んでいそうな、テレビ局員。食事会で盛り上がる分にはいいが、真剣に結婚を考えている私にとっては、論外だった。

    そんなことを考えていると、同僚が拓人を“営業部イチのチャラ男”と言っていて、一人納得する。

    ―今日は収穫なしかぁ。また無駄な食事会に来てしまったわ・・・。

    大きく溜息をし、ほとんどなくなっているウーロン茶をすすった。

    「あ、愛美ちゃん飲み物頼む?」
    「大丈夫です、自分で頼みます」

    私はきっぱり断った。

    しかし鈍感なのか無駄にポジティブなのか、拓人は食事会の翌日からめげずに私を誘ってきた。

    —拓人:昨日はお疲れ(^^)!また飲みに行かない?!
    —拓人:番組の公開収録あるんだけど、興味ない?

    どの誘いも、速攻で断る。

    友人たちは、「拓人さんに流行りのレストラン教えてもらった」と嬉しそうにしていたが、私は彼に何の興味も湧かなかった。

    そう。このときまでは・・・。

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