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  • オトナの恋愛論Special Vol.2

    「遊び人はNG」と既読スルーされた男が、起死回生を遂げたのはナゼ?:オトナの恋愛論~宿題編 チャラ男ver.~

    私たちはこれまで散々、LINEやデートのHow toを学んできた。

    しかしいくらHow toを学んだところで、うまくいくとは限らない。その人のキャラクターによって、成功するための戦術は大きく異なるからだ。

    大阪に本社を構えるテレビ局に、ある異なるタイプの2人の男性がいた。

    恋愛に奥手で“THE・マジメ”と言われる男と、女性慣れしていて“チャラい”と言われる男。

    チャラ男と呼ばれる橘拓人(31歳)は、コミュニケーション能力を買われ、新卒入社以来8年間、ずっと営業勤務。一見モテる風だが、なぜかいつも実らぬ彼の恋。

    そんなチャラ男の、恋が実った意外な戦術とは・・・?

    ※今週の「オトナの恋愛論」は東京カレンダー×読売テレビの特別コラボ企画!チャラ男とマジメ男、あなたはどちらのタイプ?


    愛美との出会いは、堀江にあるイタリアンバル『ソマリ』で開かれた食事会だった。

    女性陣は、大手メーカーの受付嬢4人組。その中でも、関西の有名読者モデルだという愛美は群を抜いて可愛く、完全に僕の一目惚れだった。

    「愛美ちゃん、読者モデルやってるの?こんな可愛い子、なかなかいないよなぁ!」

    僕は食事会中、皆を盛り上げながら彼女を褒めたり話を振ってみたり、ありとあらゆる手段を試みる。しかし、どれも反応は芳しくなかった。

    「愛美ちゃんは、どこに住んでるの?この近く?」
    「六甲です。実家暮らしなので」

    質問には笑顔で返してくれるものの、会話は広がらず、僕に興味がないのは明白だった。

    仕方なく他の女の子たちを巻き込みながら、会話を盛り上げようと必死になっていると、隣にいた先輩がこんなことを言い出した。

    「コイツ、営業部イチのチャラ男なんだよ。流行りにも詳しいから、話してて楽しいでしょ?」

    いきなり褒められたので、「いやぁ…それほどでも」とおどけたポーズを見せると、途端に先輩が被せてきた。

    「ほんと、飲み会ではかなりの威力を発揮するんだけどなぁ!」

    「飲み会では・・・って、僕仕事してないみたいじゃないですか!」

    僕が突っ込むと、その場がわっと沸いた。

    ―よし、ウケた!!

    キメ顔で、愛美の方を向く。しかし肝心の彼女は全くその会話に興味がなかったようで、、ほとんど氷しかないウーロン茶をストローですすっていた。

    「あ、愛美ちゃん飲み物頼む?」
    「大丈夫です、自分で頼みます」

    一応笑顔を浮かべているものの、“話しかけてくれるな”と言わんばかりの表情だ。

    その後も結局いいところは見せられず、食事会は静かに幕を閉じた。

    しかし僕に全く興味のなさそうだった愛美の態度が、このあとなぜか急変したのだ。

    ジムビームハイボールQ編①_PC

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