東京美女酒場 Vol.1

東京美女酒場:ソファで急接近!覚悟を決めたオンナの息づかいを間近で感じた、恵比寿での一夜

男女が賑わう平日夜の恵比寿ほど、1人で歩いて寂しい場所はない。

だが、膨大な仕事を終え疲れ切っていた俺は、今夜だけは、ひとりでしっぽり飲みたい気分だった。

浮き立つ人々から逃れるようにして、いつもの店の扉を開ける……。

するとそこには、濡羽色(ぬればいろ)という言葉がよく似合う、艶やかな黒髪の美女が先客でいた。

彼女の名前は、繭(まゆ)と言うー。

ほろ酔い美女を紹介する「東京美女酒場」。1回目の今日は、タレントの繭(まゆ)さんが登場してくれた。


「いらっしゃい」

この店のマスター・スーさんの挨拶も頭に入ってこないほど、俺は一発で彼女の瞳に吸い込まれた。

動揺を隠しながら、空いている席を探す。

すると幸か不幸か、ソファー席で彼女と相席状態になってしまった。


伏し目がちにゆっくり移動し、俺のためのスペースを確保してくれる彼女。


長い脚を組み換える仕草に、ドキッとさせられる。

緊張しながら会釈をして、なんでもないふりをしてビールを注文した。

まもなくビールはやってきたが、同じタイミングで大盛りのおでんがやってきた。俺は頼んでいない。ということは……?彼女が、少しだけ照れたように笑う。

「私、ここのおでんが好きなんです。恵比寿のなかで一番好きかも」 と言って、おでんの串に手を付ける。


彼女がちくわを食べる姿に、俺は阿呆のように見惚れた。そして、驚愕した。

視線を下げると、美しいバストがトップスの中心から覗いていたのだ。


口に含んだビールを思わず吹いてしまう。

こんな洋服、一体どこに売っているのだろうか。

すると彼女は、笑いながら「大丈夫ですか?」と、じっと見つめてくる。気持ちは嬉しいが、正面からだと余計に凝視してしまう……。

俺は自分の緊張を悟られぬよう、彼女にいくつかの質問をした。

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