35歳のヤバい女 Vol.13

35歳のヤバい女:初デートで“結婚願望”というタブーを口にした女を待ち受ける、ミラクルな展開

ー女の市場価値は27歳がピーク、クリスマスケーキの如く30歳以上は需要ゼロなんて、昭和の話でしょ?ー

20代の女なんてまだまだヒヨッコ。真の“イイ女”も“モテ”も、30代で決まるのだ。

超リア充生活を送る理恵子・35歳は、若いだけの女には絶対に負けないと信じている。

周りを見渡せばハイスペ男ばかり、デート相手は後を絶たず、週10日あっても足りないかも?

しかし、お気に入りのデート相手・敦史が26歳のCA女を妊娠させたことをきっかけに災難が続く

さらに家出中の人妻・茜夫婦トラブルにまで巻き込まれた理恵子だが、めげずに年下の美青年とのデートに赴く...。


―28歳の男、か...。

理恵子は青山に向かうタクシーの中、ぼんやりと光一のことを思い出していた。

正直、いくら外見がタイプとはいえ、7歳も年下の男とどうにかなるなんて想像できない。

それに、親友の茜と亭主関白夫の奇妙な夫婦の絆を見せつけられた後では、35歳の自分が大人のイイ女を気取って年下イケメンとのデートに浮かれているのも、何となく虚しく思える。

―私...、いつまでこうやってフラフラしてるんだろう...。

とはいえ、「彼氏が欲しい」だとか「結婚したい」なんて強烈な願望が生まれてくる訳でもない。

ただ最近の理恵子は、“35歳・独身”というステータスへの世間の風当たりの強さに嫌というほど晒され、いよいよ精神が消耗しつつあった。

「理恵子さん!」

しかし、『フロリレージュ』のエントランスで丁寧に理恵子を待つ光一の姿を見た瞬間、そんな疲れは遥か彼方へ吹き飛んだ。

約1週間ぶりに再会した光一は、記憶の中より数倍美しかったのだ。

そして彼の笑顔は、まるでその場所にスポットライトが当てられているかの如く輝いていた。

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